歯のないサメは可愛いです。釣れて陸に上げてもアナゴみたいに大暴れせず、借りてきたネコの様におとなしーくしています。写真を撮るため腹側見せて横たわる姿を正すと、たちまち仰向けにひっくり返り直してしまいます。ネコやイヌの様にお腹を撫でて欲しいとオネダリしているわけではなく、水銀灯の光を嫌って顔をそむけるのだと思われます。
このサメはドチザメといい、海底をゆっくり泳いでいますから明るい光が嫌いなのだなと思いきや、大抵釣れる時は最大干潮あたり。
つまり最も浅い状態で釣れるのです。満潮で水深のある海底は暗くて落ち着くでしょうが大きな魚も活発化。おとなしいドチザメは小さくなっているのかも。
その点、干潮時は大小さまざまな魚も捕食活動ほとんどしていませんから、岸壁辺りは閑古鳥ならぬ閑古魚。マイペースで餌探しが出来るのかもしれません。
生まれて初めて40センチ程のサメ(ドチザメ)を釣り、その背中に触れてビックリ仰天。サメ肌とはコレ!。紙ヤスリの表面を心持ち滑らかにしたような触感!。
サメは魚ではありませんから当然ウロコは在りません。抱き上げると全身マッスルみたいな印象あり。なるほど、背骨がなくても大丈夫なよう、しなやかに動ける強靭な肉体構造してらっしゃる。
魚の体に触っても、“ 肉体 ” だなんて思いませんもんねえ~。顔はコワオモテですが、お行儀のよい優等生。何を主食にしているんでしょう。
雑食性だとは思います。いつも釣れる時はイソメ(ゴカイ)。貪欲なイメージはありません。
● ドチザメ 60~73センチ。スパイク天秤20号にカレイ仕掛け2本鍼(ハリ)。