美顔クリニック顧客に朗報!新方式導入

Title : ビギン、美顔、ビガン

 

 

2018年2月に念願の東京掌権取引所に上場を果たしたカリスマ・クリニック『栗肉』坂下社長が7日、日比谷公園入口脇で気温マイナス1度の中、報道陣300名を集め会見を行った。

上場挨拶の他、新しい美顔方式を公開。新方式は従来の人工知能搭載ハンズの使用を全面撤廃し、全て天然知能搭載ハンズに順次切り替えてゆくと発表、報道陣を驚かせた。

天然知能とは周知の通り人間。人工知能搭載ハンズは鉄製だが、今後は人肌となるわけで、「お客様が違和感を感じるのではないかという懸念が課題ですね。これまでのヒンヤリ感に慣れた方々が温もりのあるマッサージを受け入れて下さるかどうか、社運を賭けた挑戦と言えます」

『ニッケルよく噛む12月8日経済コラム』より抜粋

アルマーニに負け犬の遠吠え

Title : チャンプ

 

 

勝ち組のドヤ顔、情け容赦ないブルジョワ勝利宣言、なのに大げさな制服アルマーニ物議。そんなもの資本主義国家では負け犬の遠吠え。勝てば官軍。それが現実。揺るぎなき事実。道徳や常識、こんな時にだけ都合よく振りかざすなど卑怯もいいところだ。

例えばオレオレ詐欺、振り込め詐欺。毎年の被害総額ハンパなし。それは世間に出ることのない虎の子。つまりは消費社会のソト。卑劣な悪人にはアブク銭。つまりは消費しまくり資本主義社会に大貢献。どちらが国家のためになる。

という過酷で非情な資本主義。民主主義より資本主義の方が順列は先。そう在るべきではないが事実は事実。現状は現況。

だからこそ人としての品格が重大で重要。資本主義社会の中に在って道義が道理が道徳がどれほど強靭に維持出来るか。

無責任に言葉を破壊し、金儲けの話に目の色変え、人を誹謗中傷し、さげずみをお笑いと呼び、強きを助け弱きをくじく。

そんな社会が勝ち組の高笑いをたしなめたところで空しい半ベソ。天にツバ吐き自分に返る。至極当然でアクビもののアルマーニ騒動。

ぼんやりと思うアレコレ

Title : 怪気炎比べ

 

 

ビートルズ解散後、呆然とした日々を過ごしていたリンゴ・スターの胸は再び突然の熱き炎に包まれることになる。グラムロックなるニューウェイブ引っ下げてTレックスが4人のカブトムシを失った失意のミュージックー・シーンに鳴り物入りで登場したからだ。

ビートルズ旋風が巻き起こり始めた当初のあの熱狂と興奮。あの時との違い、それはリンゴのいる場所。彼はステージでドラミングする代わりに、ヒステリックに絶叫する女性観客に揉まれながら最前列でステージを見上げ記録映画用カメラを回していたのだった。

名曲『テレグラム・サム』『ゲット・イット・オン』『メタル・グルー』。まるで疾風の如く駆け抜けていったTレックスのダミ声ボーカル、マーク・ボラン。

本物は本物を即座に見抜き即座に反応した。新しき幕開けに熱狂した。

 

マーク・ボラン、そしてジョン・レノンのあまりに早過ぎた死。

ジョン・レノン射殺の速報をブルースプリング・スティーンは自身のコンサート真っ最中、ステージ上で聴く。聴衆達にもすさまじい衝撃が走つた。

彼は「こんな夜に眠れるか !!」と絶叫し夜明けまでコンサートを続けた。

ジョンとジョージを失ったポールはグラミー賞のステージで『ヘイ・ジュード』を熱唱した。この楽曲の正確な作詞者と作曲者は未だにハッキリしない。

ジョンもポールも自分が作ったと譲らなかった。どちらが作詞しどちらが作曲したのか本人達さえ記憶が定かでないビートルズ・ナンバーは多い。

ジャムセッションしながら自然に曲が完成してゆくスタイルが多かった彼らには著作権や所有権のことなど微塵も頭になかったからだ。

有名になりたいから、と言ってクリエイターを目指し一流になった人を知らない。大多数を愚弄する人に才能などありはしない。