無責任社会の果て / あ、そうなの?。それが何か?

Title 子供も参加してい~い?

 

 

CDが売れなくなれば歌手はコンサートに重点を置く。今はそれが超主流。自然な流れだ。

インターネットが普及すれば本は売れなくなる。書籍閉店も相次ぐ。至極当然。

その釣り座周辺に居ついている魚をすっかり釣り切ってしまうと魚は居なくなり釣り人も来なくなる。自明の理だ。

日本人男性は家庭を顧みず仕事本位になる。結果、家族に疎んじられ身の置き所をなくす。なるべくしてなる結果だ。

日本は自浄作用を失った。意味ある助言者を攻撃し耳障りの良い者達だけを見逃してやる。

この国の行く末が恐ろしい。

若者達に組織が根強い不信感を持つ日常

Title : つれない素振り

 

 

公務員の定年延長が決定。納得だ。若い人達に任せることが非常に困難になってきていると現場から次々悲鳴が上がる。育成しようにも言葉が通じない。気概や気迫も通じない。

厳しい指導に被害者意識を持ちスネる。メールで退職を告げ姿をくらます。無論、若者が全てそうだとは言ってない。

これからは選び抜かれた常識人の若者だけが精鋭候補となる。常識が通用し意志の疎通が確実に執れる若者だけが組織の最後の切り札となる。それまで中核は去れない。痛し痒しだが。

非情なまでに人間の判断力が、海兵隊言うところの臨機応変が、瞬時に求められるアナログ的要素を内包する職種、そこで選び抜かれた僅かな若者達は明日の日本を担うのだろう。

それ以外の職場は、ITが支配する。

 

氷の世界

Title : さぁ、感動です。お取りなさい

 

 

冷めている…。非常に冷めている…。これがオリンピック会場かと思える程に、観客席に座す韓国の人々が冷めている…。会場の利便性が悪い、というよりタイミングが悪かったのかもしれない。複雑な国際情勢のただ中にあるわけなのだから、至極当然だと納得する。

冷えている…。あからさまに、冷えている…。世界のジャーナリスト達が選手に対する日本人の在り方、その情けなさを見るにつけ、冷えている。ドンビキ冷え…。日本の選手が金か銀か銅か。あるのはそれだけ。他国のメダリストの名前さえ関心なく、あるのは不可解な感動病。首をかしげる海外ジャーナリスト達に説明してあげたい気もしたりする…。寒い…。同胞でも寒いと感じたりする…。

冷静に警戒しながらも、冷めている…。冷め果てている…。日本人選手達が…。何を書くか得体の知れない自国メディアと国民に対して、明らかにクールミントである。インタビュー時、眼に輝きがない。明らかに口が重く、その表情の片隅には虚しさもにじむ。良い結果を出した選手達もそれは変わらない。他国の選手達と明らかに対照的だ。本当の素顔は身内だけになった時に花開くのでしょう。

 

「もう一度、メダルの感触、聞かせて下さい。どんなですか !!」

 

こんなものはインタビューではない。大人の視聴者なら、そんなことが聞きたいのではない。

 

ボクも寒い。寒いよォーッ!!。

毎日 吹雪、吹雪、 氷の世界ーッ!! 〈井上陽水 / 氷の世界より抜粋〉

参加だけでは無意味? / 感動の仕方にも流行りがある

Title : 立ち尽くす人

 

 

日本で初めて開催された東京オリンピック。以降、“ オリンピックは参加することに意義がある ” というキャッチフレーズが日本社会に多大な説得力を持ち浸透した時期があった。

今は死語だ。口にするのもタブー感あり。誰も賛同しない。共感しない。成績が悪ければ無意味。期待を裏切る選手は残念な人。

再び日本でオリンピックが開催される。前回開催時より僅かな歳月しか流れていないはず…なのだが…。

人の価値観は容易く変わる。僅か1世代をまたぐこともなく。良い方に変わるべきものであって欲しいと願うは共通。しかしながら、残念ながら、悪くなっていると感じる人の方が断然多い。それを許すのは脆弱な社会機構。

まず最初にいい加減な社会機構が人を疲弊させ気力を奪う。人はいい加減な社会機構に容易く慣れ、やがて道を失い享楽的な、刹那的な快楽に身を委ね眠りにつく。

何も考えないように心がけながら。

それもやがて慣れる。やり過ごす時間を、やり過ごせるようになる。どうしても出来ない人は壊れかけ、或いは壊れる。

手負いのケモノが一番恐ろしい。そんなことにさえ関心を持たず無防備な日常が続く。

 

そしてある日突然、何かが唐突に起きる。

 

故永六輔氏に捧ぐ

Title : 像さん象さん、どうしたの?

 

 

TV局関係者で、近頃は本当の意味での社会ご意見番たる重鎮が居なくなった、人材不足は否めない、と嘆く方々がいる。まさしくその通り。

TV創世期からその存在に心血を注いだ一人、故永六輔氏。彼こそミスターTVであり、昭和TV史そのものであった。彼こそが、本当の意味での社会ご意見番だったと思うし、重鎮を絵に描いたような人だった。

彼は視聴者に決して迎合せず、代わりに、たとえ嫌われようとも人々を正しい世界へ導こうと必死だった。

晩年、彼はTV業界に失望しその世界を去った。

重鎮が居なくなったのではない気がする。社会ご意見番たる重鎮が居なくなったのではない気がする。

TVがシャットアウトしたのではないか。

音楽と力

Title : スズメバチ

 

 

最強の黒人グループを次々に輩出したモータウン・サウンド。甘くロマンティックな旋律ゆえ、かろうじて社会的存続を許された。ただの恋愛ソングだから。

我が身我が世の存続を賭けスパークする強烈な自己主張、ラップに辿り着くまで、彼らは長き道のりを耐えた。

ヒットするか否か、儲かるか否か。それはいついかなる時代もレコード会社の仕事。アーティストやミュージシャンは事あるごとにそれとぶつかるだけ。最初から迎合など有り得ない。音楽は我が身の化身、ツアーを営業などとは絶対に呼ばないし、ましてやコンサートを商売などと言ったりはしない。

不思議でならないのは、冗談交じりに何故自身の存在を愚弄するのだろうか。攻撃への保身なのだろうか。

歌手が売れることしか考えていない。そんなことは有り得ない。有り得るはずがない。自分が紡いだ言葉の主張が皆の物なら、浸透するだろうと確信するだけだ。一見前者と後者は似ている。そこがゴマカシの腕の振るいどころだろう。

Lose youeself EMINEM

Title : オレをエビフライにしてくれぇ!!

 

 

He opens his mouth,    but the words won’t come out

he’s choking how,   everybody’s joking now

The clock’s run out,   time’s up over, bloah!

Snap back to rearity,   Oh there goes gravity

 

You only get one shot,   do not miss your chance to blow

 

◆ Lose yourself     EMINEM

 

奴ァー口開けたが 言葉が出たくないってよ

何で自業自得やってんだ ? アイツ

何今の、これってジョークかよ

時計の二つの針が回ってんぜ

ハイお時間、バッカじゃねぇの!

 

ピシャッと我に返りゃ 流れるこの重てぇ空気

 

一撃でキメろよ オマエ

ガツンとキメる1度っきりのチャンスを 逃すんじゃねぇぞ

 

 

貧困から這い出そうとラップに全てをかける男。白人の自分以外は全て黒人の溜まり場でラップ勝負に出るがさんざん。言いたいことも何一つ言えず嘲笑の的。

チャンスなんてそう何度も貰えるわけではない。夢破れても何度でも立て直せる、そんな境遇なら御の字。立て直すチャンスさえ絶望的だという崖っぷちの人々がいる。膨大な数。そんな人々を激烈に突き動かし力を与えるエミネム。空恐ろしい才能の持ち主だ。

崖っぷちの黒人達が白人に絶大な支持を与え認める。そんな凄まじい奇跡が稀に起こる。エミネムの前、それはプレスリーだった。

美顔クリニック顧客に朗報!新方式導入

Title : ビギン、美顔、ビガン

 

 

2018年2月に念願の東京掌権取引所に上場を果たしたカリスマ・クリニック『栗肉』坂下社長が7日、日比谷公園入口脇で気温マイナス1度の中、報道陣300名を集め会見を行った。

上場挨拶の他、新しい美顔方式を公開。新方式は従来の人工知能搭載ハンズの使用を全面撤廃し、全て天然知能搭載ハンズに順次切り替えてゆくと発表、報道陣を驚かせた。

天然知能とは周知の通り人間。人工知能搭載ハンズは鉄製だが、今後は人肌となるわけで、「お客様が違和感を感じるのではないかという懸念が課題ですね。これまでのヒンヤリ感に慣れた方々が温もりのあるマッサージを受け入れて下さるかどうか、社運を賭けた挑戦と言えます」

『ニッケルよく噛む12月8日経済コラム』より抜粋

アルマーニに負け犬の遠吠え

Title : チャンプ

 

 

勝ち組のドヤ顔、情け容赦ないブルジョワ勝利宣言、なのに大げさな制服アルマーニ物議。そんなもの資本主義国家では負け犬の遠吠え。勝てば官軍。それが現実。揺るぎなき事実。道徳や常識、こんな時にだけ都合よく振りかざすなど卑怯もいいところだ。

例えばオレオレ詐欺、振り込め詐欺。毎年の被害総額ハンパなし。それは世間に出ることのない虎の子。つまりは消費社会のソト。卑劣な悪人にはアブク銭。つまりは消費しまくり資本主義社会に大貢献。どちらが国家のためになる。

という過酷で非情な資本主義。民主主義より資本主義の方が順列は先。そう在るべきではないが事実は事実。現状は現況。

だからこそ人としての品格が重大で重要。資本主義社会の中に在って道義が道理が道徳がどれほど強靭に維持出来るか。

無責任に言葉を破壊し、金儲けの話に目の色変え、人を誹謗中傷し、さげずみをお笑いと呼び、強きを助け弱きをくじく。

そんな社会が勝ち組の高笑いをたしなめたところで空しい半ベソ。天にツバ吐き自分に返る。至極当然でアクビもののアルマーニ騒動。