Title : Pマン
圧倒的な単一民族国家である我が国、日本。故に、良くも悪くも戦後より今日に至るまで足並みを揃えて来た。常識と言う名の共通価値観を携えて(たずさえて)だ。多国籍民族国家の人々の日常に “ 普通は〇〇 ”といった言い回しが使われることは稀だ。
皆一緒、がお約束だから、要するにアナタもワタシも同じ価値観ヨ、ツーカーなんだから細かいことコミュニケーションで理解し合わなくても大丈夫でしょ?という甘えが甘えを呼び、遂には傑出したリーダー不在の空中分解社会が完成した。
最近は野菜が高騰。シシトウより安いピーマンにしようと手にして思い出した。
昔、「頭がピーマン」という言葉が流行した。中身がカラッポという意味で登場、たちまちウケた。
ボクは異議を唱えた。ピーマンの中には種子が詰まっている。明日への、未来への存続の鍵が、と。
すると、梅干しの種ならデカいから問題かもだけどピーマンのは大したことないから無いのとほぼほぼ同じだという答えが返ってくる。それはマシな方で、大抵は何言ってんだろこの人、皆が楽しんでるのにクッダラないイチャモンつけちゃって、が大半の反応。
景色は誰にでも同じに見える。そう思い込んでいる人は多い。