運命を分けた0.5秒 / ある恋愛アスリートの証言

Title : クリスマスでもないのにトナー買いってどうよ

 

 

切らしたトナーを買い、友人との待ち合わせ場所にヘラヘラと到着したわけナ~ノネ。

ほしたらね、そのお友達はカノジョが出来た、交際半月で早くも結婚の予感がするっていうわけナ~ノネ。

ホォォォォォ~。そのナレソメは、コンソメは、オソーメンは?、と聞いたらば、タラバガニ。

書店の新刊コホナアで寝かせた本の台を挟んで一瞬お互い目と目が合ったというわけナーノヨ。

「普通、そういう時って目をそらすだろ?。合った瞬間に目をそらすからサー、1秒かかんないだろ?。それが、そん時は確実に間違いなく、お互いが眼をそらすのに、確実に間違えようもなく、1.5~2秒かかったんだよな」

「ワールド・レコードを出したの?。お前?と彼女が?。合同で、というかペアの部で?」

「目をそらすのをためらったんだよ二人とも。もう確認した。そうだって」

「つまり、名もなき大会に出場した新刊巡り部門のペアがワールドレコードをマークし、直後のインタビューで当の男性選手が女性選手に自らインタビューしたわけなのホ~?」

「そうだ。いいか、よく考えてみ?。な?。どちらか片方がレイコンマ幾つかで目をそらせたら相手が自分を1.5~2秒も見ていたって分からなかったんだぜ。お互いが同じ気持ちだったから成し得た奇跡だと思わないか?」

「これ数学なの?。苦手なんだけどホー」

そして、彼は興奮して独りでドンドン感無量になっていったのでした。マ、何が言いたかったか要約すると、

諦めないで良かった。恋愛を100パー諦めてたら今回のハッとしてGOODはなかった。そういう意味で運命を分けた0.5秒だったと言える、と。この時を迎えるまでに17年間かかったのだと。だから声かけてお茶に誘ったんだと。

 

居るんだァァァァ…。スポーツ選手以外でレイコンマの世界に生きる人って。

 

彼が話終わった瞬間に

「失格!。お前の方にフライングがあった!」

ってふざけたら青筋立てて怒ってるわけナ~ノネ。クスクス。青い。

 

お前はエーゲ海のように青い。