成者(せいじゃ)が街にやって来た

Title : 唯一無二になりたくて

 

 

日本には “ 成人式 ” というものがあり、自治体主催の成人式は、毎年1月日本各地で催されている。

その成人式は毎年荒れに荒れる。ほとんどは男性だが、暴徒化し馬事雑言を主催者達に投げかけながら式進行を徹底的に妨害する。

気に入らないなら来なければいいと考えるかもしないが、違う。式をメチャクチャにしたくてワザワザ紋付き袴を着て乗り込むのである。日本全国一律そうだ。

マスコミは、不況で就職難が背景にあると報じる。勿論、そういう面はあるであろう。しかし、ボクには限りなく集団ヒステリーの要素が感じられる。

ヤンキーな外見とはウラハラ、明らかに精神性が幼児化している。言葉で不満を訴える能力を持たないので唯唯、暴れる、叫ぶ。わめき散らし誰彼構わず罵る。女性陣の見て居る前だけに激しく高揚する。

成人式場でわざわざ自分は幼児であると宣言していることになるのだが、その自覚さえ思いつかない。これが幼児性たる根拠。

成人式出席の紋付き袴、着物、は仮装ではないが普段とかけ離れた自分の姿という点では、ある意味仮装気分と言える。

近年、渋谷におけるハロゥイン仮装大集団は有名だが、こちらは成人式の様に若者達が暴徒化することはない。

両者の違いは一体何か。

成人式は主催されたものに出席する形式。最初から最後まで成人者は受け身。ハロゥインは能動。自分達が主役で制約がない。

自分が主役、自分が前面に。歪んだ自己主張、存在の確認。

理由なき炎上騒ぎも、これが原因だ。

SHAMELESS / アメリカ人気ドラマ『シェイムレス』俺たちに恥はない

Title : Two Birds

 

 

日本人の飲酒率は高い。その大半は “ 楽しいお酒 ” ではなく “ 苦しさをマヒさせるためのお酒 ” と最近の調査報告。毎年の自殺者が数万人を維持も納得だ。

例えば、アメリカのドラマ『SHAMELESS』の様に、日常の現実と真っ向から向き合い、きれいごとではない等身大の愛と絆をテーマに人間のあるべき姿を探る、といった秀逸なドラマが日本で作られることはない。

エミネムのラップ歌詞は醜悪と見なされ、無意味で虚ろな使い古されたコピー歌詞に酔いしれる国においては、現実逃避こそが社会の模範。

その行き着く先、ゴールが今、視界に入った。