Title : 千の再会
圧倒的な全国支持を受けた楽曲 ♪ 千の風になって を聴いていると感慨深いものがある。人は一戸建て住宅、持ち家を望む。一国一城のアルジ。近年はマンション志向の人も富に増えはしているものの、独立した持ち家を望む人は多い。
自分だけの、自分の家族だけの自由な領域。自由な世界。
お寺のお墓は一戸建て住宅、都会のBOX型お墓はマンション形式。
♪ 千の風になって、では、私はお墓に居ないのだと告げる。
持ち家がお墓と言う名前に変わった、というだけではなかった。
そうではなかった。
人の役にたちたい。誰かの傍に居たい。肉体が滅び、魂だけになってなお、人の想いは変わらない。永遠に。その地に縛られる持ち家と大きな空を吹き渡る魂。そのコントラストを繋ぐものは人と人との触れあい。畑に降り注ぐ煌めき (きらめき) の風は親と子の懐かしき再現のようでもある。
生きているのに、肉体を持ち合わせているのに、度々その事を忘れてしまいそうになるボクは、度々に愚かだ。