Come on Wendy / Born to Run / 明日なき暴走 / ブルースプリングスティーン

Title : Riders of Machine Body〈ライダー達のマシン・ボディー〉

 

 

 

Highway’s jammed with broken Heroes

on a last chance power drive

everybody’s out on the run tonight

but there’s no place left to hide

together Wendy, we can live with the sadness

I’ll love you with all the madness in my Soul

oh, someday girl I don’t know when

we’re gonna get to that place

where we really want to go

and we’ll walk in the sun

but till then tramps like us

Baby, we were Born to Run

 

◇ Born to Run〈song by , Bruce Springsteen〉

 

 

ハイウェイは 最後の全力疾走で 散るつもりの傷心ライダーでジャム状態だな

どいつもこいつも今夜が最後 逃げも隠れもしねぇだろう

ウェンディー、悲しみを背負ってオレと行く気はあるか

性根さえ狂ってるオレだが 命を懸けてお前を愛してるぜ

いつなんてとても言えねえが、お嬢ちゃん

望んでたとこを目指してみねぇか

行けた時、きっと太陽の中だぜ 二人してよ

だけど 根無し草のオレとお前だ

それが来るのか 来ねぇのかより

今は突っ走る それしかねぇ

来いよウェンディー、な?、行こうぜ

 

 

 

★ どうしようもない断崖絶壁にまで

追い詰められた者達のラスト・ラン。

だがこの歌の命はそこにない。

寂しがり屋で臆病者だと自己開示する男。

残された最後のチャンスは

ライディングではなくウェンディ。彼女の愛。

歌のラストで男は手を差し伸べて言う。

「来いよウェンディ」

男には自信がない。彼女の決断はどっちなのか。

旋律から落ちたその語りかけは寂しげで不安、

これまで幾度も失望してきた男の声だ。

うなりを上げるモンスターマシーンが

今にもスタートを切ろうとしている。

 

走るために生まれてきたのなら、

愛する誰かと走らなければ

走る意味など、ない。