センター前に落ちた球を拾えず / 厳しい試験結果 / 蛍雪時代をしのぶ

Title : 勝利のVへ、ガンバ連呼

 

 

今年もこの時期、毎年恒例のセンター守備試験が高校野球の名門校である椎名西東高校グラウンドで一発開催された。去年のライト、一昨年のレフトに続くセンター。鬼監督の千本ノックとあってかセンター前に落ちてしまうボールが拾えずガックリと肩を落とす選手が続出。

「本番の試合には出られないッスね、今日のザマじゃ。いいッス。一から勉強しなおすッス」

としゃくり上げるセンターの試験をクリア出来なかった補欠選手。

かつて、蛍雪時代という言葉があった。夏はホタルの光で教科書を読み、冬は雪明かりで勉強した、という意味だ。昔は貧しい人達の心の拠り所が学び舎であったが、

ホタルのオシリの光は教科書を読む為には1万を超える数を捕獲せねばならず、ホタルが甘い水を好むことから、川には毎年大量の砂糖が受験生らの手によって注ぎ込まれたことにより溺死するアリが続出、かき氷を作りたい者らは次々に川の水をくみに走ったものだ。そして忘れてならないのがカエルやザリガニのメタボ化。

また、雪明かりでの勉強は顔だけが真っ黒に日焼けし、過酷な勉強で目は落ちくぼみクマが出来た上、更に雪の冷たさで唇がシモヤケとなってしまい、受験会場はゾンビの群れさながら、地獄の様相を呈したという。

このように勉学とは非常に厳しいものなのである。

近年、ゲンジボタルやヘイケボタルの姿をめっきり見なくなったと嘆く方々が日本各地におられるが、それは受験勉強の為にホタルを乱獲した結果なのでは、と釘を刺しておきたい。

 

 

何、この記事。