スターウォーズ近作一挙3本の上映会、その最後の作品が終わり会場はファンタスティックな宇宙空間から再び現実世界へと変貌する。
「羽場源田第一中学校生徒の皆さん、いかがでしたか。会場にマイク係の人を配置しておりますので、これから何人かの生徒さんに簡単な意見を伺いたいと思います。子供の視点から遠慮なく感じたままに発言して下さいね。意見を述べたい人、居ますか?。手を挙げてくだ…あ、それじゃ前列中央あたりの女子生徒さん」
「ええと。…これまで1本残らずシリーズを観ているんですけれども、相変わらずスターウォーズは凄いなと思いました。ワタシは女の子なんですけれどもー、空中戦のシーンが一番興奮します。自分も乗ってみたいなーといつも思いますッ」
「ボクはC-3POの出番が少なくて寂しかったですが、代わりにドロイドトークが可愛かったので、いいと思いました」
「皆さんありがとう。私たち映画配給会社でも、皆さんの意見は参考になりますよー。では最後の人、…ア、じゃあ左の、そう…、キミ」
「相変わらず素晴らしい作品で感動しました。申し分ありません。ただ1点だけ、商品流通について気になりましたね。帝国軍のヘルメットとか、ああいうエナメル加工みたいなのが施されてますけど、帝国軍はどこの工場に商品発注しているのか描かれてないのが酷く残念でした。例えばバットマンに出てきたミッシェル・ファイファー演じるキャットウーマンが自分のコスチュームを縫い付けたりしてるシーンがありますよね。バットマンは子供にも人気の作品なので、そういうシーンを見せる方が逆にリアル感があって、夢を壊すなんてこと全然なくて、スパイダーマンも自分でコスチューム作ったりもしてますよね。だからキックアスみたいな自警団ヒーロー物でも主役が自分でコスチューム作ったりしてるシーンが映画でも沢山みられるようになってきました。ボク達は、そういう商品の流通経路に関心があるんですよ。コーティング加工されてない宇宙船とされている攻撃機との違いは何なのか知りたいです。単に経費の問題なのか、作為的な何かがあるのか。言えるのは帝国軍はファッションに気を使ってますよね、地球防衛軍は無頓着な気がします。帝国軍と地球防衛軍の予算の違いとかもグラフとか表にしてどっかのシーンで見せるようにしてもらえれば、組織のお金の流れもある程度推測出来ると思いました。宇宙船などに使われる主要エネルギーなどの資源については、今、地球でも関心が高い重要事項なので、子供でも関心が高いと思います。SFXの発達でリアルさがドンドン向上している分、そういうマテリアル市場流通経路が描かれていないところに何かしらの違和感を感じました」
「ええと…………。誰なんだキミは」
◆写真タイトル/消費者の立場からは安心して食べたいです
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