Grand Duke / 大公様 / 闇夜を見通す鳥は何処へ

Title : Sirent eye〈物言わぬ目〉

 

 

 

日本人は時代から取り残された。と言われて久しいが、ホントだな~とつくづく思う。

勿論、最先端アイテムの使いこなし、それは出来ている。物質関係にはチャンとついていけては、いる。

ダメダメなのは思考と意識。価値観もそう。簡単な例を挙げると、

未だに、マンガの世界に出てくる老人の話言葉って、

「ワシは~なんじゃ」「そうじゃのぅ~」

日本昔話ならいざ知らず、イマドキそんな老人言葉で皆さん話してますか。広島弁は上記の言い方しますけど、喋り方は歯切れイイですからね。

アニメやマンガの世界、さすがに年配女性が割烹着(かっぽうぎ)着てたり、お母さんが赤ちゃんをオンブ紐でしょってたりはしませんけど、話し言葉は相変わらず遠い昔の老人言葉。

更に残念なのは、海外ドラマや映画の吹き替えにも時代遅れな言葉遣いが未だに多用翻訳されている事。

トレンディーなイケてる刑事も「オレ達デカは~」とか「デカ長、どうすんだよ」。第一、デカってどういう語源なのか。

ユニークキャラは大阪弁で喋らせたりしてるし。海外気分が日本国内のノリでブチ壊しだと思う視聴者だっているのだが、なんせ供給者側の意識が低く、型にハマった価値観押し付けに気づかない。ウケるはずだ、と信じて疑わない。

制作者意図をねじまげてワザワザ日本人感覚に当てはめて作品価値をおとしめるのは勘弁願いたい。違訳が多すぎる。

まあ、マンガの方は老人を描き切れないテクニックのなさを補う形として、昔々の老人言葉、というのもあるだろう。

型にハマった、型にハメたがる、時代遅れのこの感覚、これが世の中全ての事柄に当てはまっている日本社会。

その時代遅れの認識のなさがIT後進国を形成しているのだ。

 

 

 

 

Owl that is popular is called the Grand Duke, a simbol of wisdom. He has eyes that see through the dark night.

 

大公と呼ばれ親しまれているフクロウがいる。彼は闇夜を見通す目を持っている。