五月病対策のススメ

Title : 緑のルーレット

 

 

4月ともなれば本格的な緑の季節。ともなれば焦点となるのは人知れず水面下で行われる有名でかつ無名な “ グリーン・ピース作戦 ” でありましょう?。若葉が芽吹き急速に成長、グリーン・ブラッサムの躍動にフレッシュマン達も負け…じ…と………。

四月は新天地に突入する人多数。新しき職場に新しき環境。見ず知らずの顔、顔、顔、そして新しき仕事内容に習得すべき一切。それらが一気に襲い来るのでありましょう?。

♪ 期待と不安がひとつになって 過ぎ行く日々など分からない

とクリスタル・キングが熱唱したような四月が終わり、陰鬱にふさぎ込む人々が多数見受けられる五月。これは日本人周知の有名なる現象で “ 五月病 ” と呼ばれておりましょう?。

あまりに風物詩的なこの五月病、その症状の重さが近年ますます過酷になっていることは余り紹介されておりませんです。広く深く取り上げますと消費に影響しますんでしょう?。触らぬ神にタタリなしだなんて残念でありましょうね?。

ひと昔前より、人とじかに接するのを嫌うシャイな人々の台頭が顕著になり、ひとたび排除社交を始めますと、最早自分の力ではコントロール出来ない程に人嫌いが加速してしまうものだと人間心理学では警告してたり致しましょう?。 “五月病対策のススメ” の続きを読む

生き物って悲しい / 見続ける目

Title : DOG・GOD

 

 

生き物って悲しいねぇ…。

夕暮れ時、自転車をチンタラ運転していた私。ふいに背後からオバ様運転の軽快な電動チャリに抜き去られる。

オバ様の前カゴにはテリヤ、後ろカゴには小太りベージュ色のフレンチブル(以下チブルと呼ぶ)。

私はいつもするように、チブルを指差し、満身に笑みをたたえて声なき爆笑を演じる。

チブルは激しく驚いた様子でドングリマナコを大きく見開いた。

オバ様左折。

私は右折ぎわ、なおもチブルを指差し続け、サイレントな爆笑をやめない。

チブルが遠ざかってゆく。一心にこちらを見ている。凝視している。

哀し気な目。

自分が嘲笑されたと思い込んでいる。ショックを受けている。犬でさえ一瞬で自身を喪失し委縮する。

誰かをイジメて、そのことをすぐに忘れられる人は気持ちの切り替えが上手な人だ。得てして、この世の中、そういう人が出世することが多い。人を踏み台にしたことをすぐに忘れることが出来るから。

私は不器用な人間なので、ワンちゃんを見かける度、飼い主に悟られないように毎回この行為を行う。ワンちゃんの目を常に忘れずにいるためだ。

最後まで、何度もこちらを振り返る悲し気な犬の目。

ワンちゃん、すまない。

苦しい弁解をさせてもらうと、

自分がした行為への激しい後悔は、相手への愛おしさを倍加させる。