Title : 冷えェェェ～！
ゾンビが凄い。ふた昔前、ゾンビ映画といえば一部悪趣味フリークのみの低俗、安直、全くバカげた超マイナーなB級、C級映画の位置づけでしかなかった。それがどうであろうか！。今や世界中が認知、公認の定番メジャー・ジャンル。ハリウッドの大御所、ブラピ(ブラッド・ピット)までがゾンビ映画に主役る(でる)時代。ゾンビが世界中の人々の注目の的(マト)である証。
そうなればコッチのもの、とばかりにバイオハザード大流行り。宇宙人系も負けてはならじと頑張ってるけど、人間が最も恐怖を感じるモノは、基本、人間の形をした別種の異形生命体なんだってね。
確かに！。アメーバ状の宇宙生物だとかタコ足みたいなやつなんて怖いどころか苦笑してしまうことすらある。バンパイアはゾンビの反動か美し系がお盛ん。
吸血鬼にはハナからロマン的要素が潜在してたんだもんねえ～。ゾンビは肉体が醜く崩落してるから恋愛要素ゼロ。
だからこそ、ゾンビにロマンスを！なんて企画物も予想通り出てきちゃったりはしてるけど。ボクなんて昔っからのゾンビフェチだから、時代の大転換期の恩恵思いっきり享受しちゃってアリガタヤ節ガンガン歌っちゃうけど。
かの文豪、芥川龍之介は “ 将来に対する漠然とした不安 ” を理由に命を絶ってしまったけど、確かに時代はこれまで以上に複雑怪奇、人間誰しもが現在未来に漠然とした不安を抱えて生きている。
ヒトの脳は潜在的に不安を感じると逃避解消しようとして、就寝中、自身に夢を見せるんだよね。不安のタネを現実化させて安心しようとする。不安や恐怖の正体が分からないと一層怖いもんだから、ハイ、その正体はこれでした～、ってことにしたいんだよねえ。
タンス預金の隠し場所が正体不明の誰かにバレやしないか、バレないかと日々不安イッパイで生きてる人の脳は恐くて怖くて仕方ない。その苦しさから逃れたい一心でソノ夢を見せるという訳。夢の中で隠し場所がバレちゃって、やっぱりバレたか!、とショックを受けている自分。なぁ～んてのをね。それって何か効果ある？。確かに不安は解消するわけじゃないけど、多少のストレス発散にはなるらしい。この多少、が救いになる。
所詮、時代を作るのは人間なんだし、時代を変えるのも、立ち向かうのも、創り出すのも人間なわけだから、時代は変わる、は、人間は変わる。ということとイコール。
人間が変わるって具体的には？。不安の度合いが変わる、ということではなかろうかとはボクの独断。日常的に平和を感じていれば不安のボルテージはグーンと下がる。悩み事が深刻さを増し始めれば当然のごとくに不安は募る。その悩み事を多くのヒトが共有しいてる状態が継続するならば、やがて人々はそれを解決しようと大きなムーブメントを引き起こす。よくも悪くも、“ 時代が動く ” という現象が生み出される。
だから、ゾンビ映画を皆で観よう！。映画会社さん、もっと一杯一杯、ゾンビ映画を製作して下さい！、お願いします。夢って朝起きたら忘れちゃってること多いから、夢の代わりに是非ともゾンビ映画。ストレス発散にゾンビ映画。今、ゾンビより最大限の愛を込めて。