話しが違う / 似て非なるもの/ モテる人とモテ遊ばれる人

Title : 実態解明ならスキャンしてみなはれ

 

 

「おねーちゃん、明日行くんだから20000円貸してって~、足りないって言ってんでしょうがぁぁぁ~」

「だから美容整形なんて意味ないって。ヤメなヤメな。第一だよ、一体何のメリットがあるって?。ハ?。言ってみ」

「モテるじゃん。言うまでもなくモテんだよ。したらばアタシの青春はキラメクんだ。昨日までの、恋愛どこまでも遠浅の海って男女関係に終止符打つんだよ」

「パカパカ。アンタ個人が持ってる女性的魅力でモテるのと、ミーハー的モテ遊ばれとは全然違うんだって、分かんないかなコノヒト」

「そんな違い、考え過ぎだね。おねーちゃんだって人気者になりたいでしょうがね」

「あのねぇぇぇ…。いいねボタンたくさん押されて自分は人気者だって喜ぶのはイーけどもサー、上から目線で呆れられアザ笑われつつバカっぽい内容でボタン押されるのと、感心されたり共感されたりしてボタン押されるのとは違うんだって。ゴッチャ感覚するコンニチの傾向やめてくんないかな。まずオマエだよオマエ」

「細かいんだよおねえちゃんは。痩せない反動で細かくなるのは分からなくもないが」

「酸性雨のニュースやんないからって酸性雨じゃなくなったわけじゃないし、東京オリンピックで都民が自宅に閉じ篭って選手応援したからってメダルに手が届くわけでもないしねー」

「グダグダ言っても20000円貸さないわけでもないしねー。おねえちゃんが心ひかれてるアンミツ屋の中西ハルキはアタシのクラスの子の兄だってよ」

「え?。あの人、中西ハルキって名前なのッ」

「話が違うんだよって言うかね。え?。どうなんだよ」