Title : 「ニノミヤじゃないもん」うるっとカラパゴス
◆ ネコセイペディア
二宮金次郎(尊徳)
昭和の時代、日本全国の小学校の校庭に飾られていた銅像その人。幼少の頃より仕事と勉強を両立させた姿を児童らの模範とし多くの学校に飾られたが、近年はすっかり撤去されてしまった。
「こんばんは。『おそうざいステキでしょ』の時間ですぅぅ~。暑さ寒さも悲願まで、という言葉がありますけど、今日もそんな感じでしたねぇ~真腹さん(笑)」
「いやいや、全くです。甲子園大会優勝悲願、全米テニス、何もかもが悲願まででしたから。夢散った選手達、涙で鼻も真っ赤、悲願鼻は、すがすがしく美しいものです(一瞬、目が潤みくちびるを噛む)」
「さて!、ですねぇ。今日のテーマは “ 適材適所 ” !ということなんですけーれーどもッ、…真腹さん、どういう理由でこのテーマを…」
「おそうざいステキでしょ、と発音的に類似点が多いからです。腹田さん気づきました?」
「いやいやいや、まさかとは思いましたけどもー、やはりですかー(怒)」
「例えば、ガラパゴス諸島に生息しているゾウガメを日本の小学校に連れてきたとしますよね。小学校校庭の片隅によくある池にですよ」
「えーえーえー、よく金魚だとか亀とかいましたよねー(笑)」
「そこに池より大きなゾウガメを放つんですよ。コレ、適材適所といえますかね」
「言えませんよー。そんなことしてる小学校なんてあるんですか?」
「あるんです。番組スタッフが小学生達に取材してきました。ご覧ください」
「あそこでホウレンソウゆがいたのクチクチやってる亀、何だか知ってる人」
ハーイ!! と群がった小学生数十名が元気よく挙手。
「何ていう亀かな?」
「ニノミヤキンジロー !!」 全員声を揃える。ゴスペラーズを上回る息の合い様。
「ニノミヤキンジロー?。どうして?」
「教室から窓越しに校庭見ると、銅像みたいに動かないからー !! (爆)」
「なるほどぅ…銅像なだけに像亀ですか…。しかし真腹さん…。あのカメが校門横のニノミヤキンジローだとしたら……これ…は…適材適所といえませんか?」
「私も驚きました。本来なら完全に不適材不適所となるケースなんですが、小学生達がそれを適材適所にしてしまった。まさに敗者復活、つまり子供には大人に真似できない可能性があると言わざるを得ませんねぇ」
「真腹さん。私、今ふと思ったんですけど、アナタがこの番組のゲストコメンテーターというのは、適材…適所と言えるのでしょうか」
「このスタジオに子供はいませんか。誰かッ!」