中華天使の羽衣を食す / 四川餃子房にて

Title : ラム肉の黒コショウ炒め780円

 

 

本日は買い出しの日で午後外出。天候はまさしく初夏なだけに、運河沿いはテロリスト・ノーマスク・ジョギンガーが肉体の衰えを阻止すべく飛沫噴霧ヨタ走り。まるで無脊椎動物が風邪にペンラペンラあおられているような微笑ましい走りだ。

仮にあおられ走りのジョギンガーが感染者でも、今日は強烈紫外線。誰に感染させることも出来ず、おあいにくさまだ。

都民に緩み、といわれるだけあり、私も遂に本日、3月以来初の外食を決行。

四川餃子房、なる看板の前で駐輪。入口ドアが開いており、中が丸見え。テーブル間が2mは開いている。配慮アリアリで突撃。

おそらく、ヨンカワギョウザふさ、と読むのだと思うが確認はしていない。とにかく、餃子が売りなのだろうと、何種類かある中から、ごく普通に焼き餃子を二人前注文。6分で運ばれてきたのがコレ。

 

焼き餃子2人前350円×2

 

中華天使の羽根をまとっている?。ハゴロモとでも言えばいいのか。

 

 

単独餃子

会社から無理矢理テレワークで社員を引き裂くような皿とり。良いのか悪いのか分からぬまま弱弱しく食べ始める。が、次の瞬間、歯切れよく次なる注文。

 

 

五目チャーハン600円。

右側にオタマのようなものが見えるが、これは伏せられたスプーンなのであり、あまりに大き過ぎる。私が二口ほど食べた場所に私がスプーンを置いたように思う人も続出するかもしれないが、実はそうではなく、

驚いたことに、皿が運ばれてきた段階で、チャーハンは円形盛り上げの一角がナダレを起しており、偶然出来た皿の空白部分にウェイトレスがスプーンを置き、視覚的バランスを保ったのだ。

帰宅後ググッてみると、この店の料理はどれもこれも大盛りなのだそうだ。なぁる。それでスプーンも大さじ通り越しスプーン以上オタマ未満だったのか。と、頷きつつ付け合わせのスープをすする。

 

 

この店はサイト評価で★★★★。私的にも妥当であると思われる。味付けが辛いだの薄いだの、そういったものは個人差有り過ぎで客観性を欠く。あくまで私個人の嗜好で言うなら、

最後にオーダーしたラム肉の炒め物は辛くも薄くもなく丁度良く、チャーハンは薄く、スープは薄くなろうとする2歩手前で棒立ち、ギョーザは皮を味わうものだと聞いているので、その点から皮は味わい深く、中身の具材の記憶を全て消去してしまったほどである。

にしても、よんかわという苗字はこれまで聞いたことがなかった。よんかわさん、御馳走になりました。

 

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Title : 中には無いようで実は在るかも

 

 

 

私の部屋から 世間を覗く

私の部屋から 社会を覗く

私の部屋から 世界を覗く

私の部屋に 電子窓

私の部屋に ある世界

それが友だち

 

時折向こうが こちらを覗く

こちらは 向こうにとって あちらの世界

こちらは 向こうにとって あちらの社会

こちらは むこうにとって

見知らぬ友だち

 

窓の世界を ドライブ

ハンドルには 名前

私にはないが ハンドルに ある

選んだ道を ドライブ出来る

いつでもどこでも ドライブ出来る

都市へ行き 海に行き 物を見て人に聞く

今日の次に過去へ行き 未来という名の 今日を聞く

未来という明日へ行き  明後日には 過去へ戻る

 

私の部屋には 国がある

私の部屋には 人がいる

見知らぬ誰かは 見知った誰か

私の部屋には ドアがない

私の窓に ドアがある

開かないドアは 開いた窓で

いつも誰かが 探してる

探しているから 開いてる

私の窓を 探してる

窓が閉じても 開かないドアは

窓が開くのを 待っている

 

眠らない

止まらない

動き続けて 動かない

 

 

私の部屋に 来ましたか

あなたの部屋から 来ましたね

目的が ありました

誰も 変更しませんか

目的は 済みました

 

 

右を追う眼に 左が続く

左を追う眼に 誰か加わる

しばらく一緒で 途中で消える

ずっと一緒で 入れ替わる顔

 

 

止めれば止まり 動けば動く

開ければ開き 閉じれば閉じる

止めても止まらず 開けても開かず

ハンドルが切れない時

 

 

あなたは部屋の外に 居る

 

 

 

 

ピエロ恐怖症 / 強迫観念の正体

Title : 悪運ピエロ捕獲ボット

 

 

「確かに “ ピエロ恐怖症 ” ってよく聞くようになったな。ピエロが恐いって言うヤツの気持ちも分かるよ。漠然とだけど、オレだってピエロが恐い感じする時あるし…。まあ、日本より海外の方がピエロって身近な存在なんだろうから、恐怖症まで出来上がっちゃうのも分かる様な気がする」

「まあね。ピエロ恐怖症の話になると、大体引き合いに出されるのが映画IT(イット / スティーブンキング原作)に出てくるオッカナイ何とかってピエロだよね。恐ッそろしいキバ剥き出しでね、いかにも悪魔の化身だって分かり易いもんねー」

「ピエロは宮廷のお抱えだったんだってな、中世ヨーロパの。皆知ってる話だけど、ひとつ謎があるとオレは睨んでるんだ」

「ナゾ?。ピエロの涙マーク化粧のこと言ってる?。アレは…」

「そんなメルヘンチックな話じゃないよ。お前、変だと思ったことないのか?。中世の道化師、つまりピエロはだよ、サーカスのクラウンでも同じ様なもんなんだが、何で白塗り化粧をしなければならないのかってことだよ。誰ァれもそのことについて疑問を感じないのはナゼなんだ?。白塗り化粧なんてそもそも道化に必要ないんだよ。全く」

「でもパントマイマーだって顔を白塗りにしてるじゃないの」

「道化師の流れでな。だけど、よく考えて見ろ。人を笑わせるのに白塗りなんて必要じゃないぞ。素顔のままで大丈夫なはずだ。日本の漫才師、コメディアンだって必要としてないしな。そうだろ?」

「素顔だと面白い顔じゃない奴は人を笑わせにくいからじゃない?」

「確かにそうだな。だったら化粧じゃなくて仮面を付ければいいだけの話だよ。イタリアみたいに歴史的マスカレード華やかなりし、でいいよ。自分でヘタクソなベタ塗りメイクするより手間が省けるし、人を笑わせる百面相を仮面で作ればいいだけの話。熟練した職人がな」

「日本の能面みたいにってことぉ~?。それも有りだとは思うけど、歌舞伎は化粧だよねッ?。化粧で人格を表現してるよね?」

「そーだな。はっきり言って歌舞伎恐怖症ってないんだよ。オレが言いたいのはソコなんだな。能面恐怖症ってないんだぜ」

「ないけどスッゴク恐いお面あるよ、能面の翁(おきな)とか。日頃ほとんど目にすることないから、恐いってこと、あんまり話題にならないだけって気がする」

「分かるよ、その通り。でもピエロは歌舞伎と違い、化粧で人格を演じ分けたりしないんだよ。ただただ滑稽でひょうきんなメイクってだけだ、どのピエロもな。それなら仮面の方がもっともっと人を笑わせるのに効果があると思うゾ」

「ちょっと待ってよ。何が言いたいんだか分かんないよ」

「人々を笑わせるフリして、実はだ。本当の目的は人を怖がらせるためのメイクだったんだ、ピエロって奴らはな。宮廷もグルだったかもしれないな。走り回って、すっ転んで、汗ビッショリかいて、メイク崩れまくりだ。アイラインは黒い涙筋、真っ赤な口紅は顔中こすれて血まみれ、髪もザンバラ。これで子供が本当に笑い転げると思うか」

「うーん……。そう言われれば……」

「むしろ不気味で恐ろしいんだよ。だからピエロのお面被った銀行強盗は恐ろしいんだよ。ハリウッド映画でよく見るだろ?」

「ああ、そうだね。ピエロの化粧の恐ろしさが、今度はピエロの仮面で倍加されちゃってるのかあ…」

「そう。ゾンビ恐怖症なんて存在しないんだよ。だってゾンビ自体、最初っから恐ろしい存在なんだから。ゾンビは誰だって恐ろしい。だからイチイチ恐怖症なんて付ける必要ないんだよ」

「なるほどお。楽しくて愉快なお友達なのに正体は怪物、って妄想抱かせる要素があるからピエロ恐怖症になるってことかあ…」

「その通り」

2人は席を立ち、議員宿舎から国会審議へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

激辛カレーで汗だく!/ 化粧台無し!

 

 

 

「神戸多礼(こうべだれ。経理課2部OL。独身)さん、良かったら今度、激辛カレーの店行かない?」

「今うちの部署で話題になってる高速ラジャ(激辛カレー専門店)のこと?」

「そうだよ。何か信濃多良(しなのだら。営業1部OL。独身)さんに聞いたんだけど、結構辛いのイケるって話じゃない?。ボクもそうだからさ、どうかなって」

「彼女、ホントにイケる口なんて言い回し使ったんですか」

「あ、いや違う。ボクの受け止め方。彼女は、どっちかっていうと好きだと思うって言っただけ。ゴメン。気分害しちゃった?」

「私の顔にそう書いてあるって顔してますね、何だか。心見透かすヒトって恐いな。私のこと、辛口なヒトって吹聴しないで下さいね(笑)」

「あはは。しないしない、面白いヒトなんだなあ神戸多礼さんて。で、どうかな。食べに行ってみる?。5段階火炎放射カレー、チャレンジしちゃう?」

「それより明日のお昼、食堂でおウドン頼んで、それに七味の瓶丸ごと1本かけて食べてみません?。挑戦するんだったら私、持ってきますけど」

「ええっ。どういうこと(笑)。ちょっと意味分からないんだけど(笑)」

「意味分からないって…。火炎放射くらい辛いのが食べたいんだったら、わざわざ高いお店に行かなくても食堂でいいですよ。ウチにちょうど頂き物の本格七味があるんです。使い道ないんで、よろしかったら浜中旗振(はまなかはぶ。経理部係長。独身)さん試食して下さいな」

「うんっ?。…それってボク1人が食べるってこと?。神戸多礼さんは?」

「食べませんよおお…(少憤怒笑)。それが食べられる人って握り寿司のシャリの上に5センチくらいの厚さでワサビ乗っけて食べられるヒトってことじゃないですか。ワタシそんなの食べたら鼻血止まらないと思いますよ」

「よく分からない話になってるような気がする(笑)。ウドンじゃなくてカレーを食べに行く話だったよね(笑)」

「食堂、カレーうどんもやってますよ」

「でもカレーもやってるよね(少憤慨笑)。ウドンにかける訳は?、あははは」

「普通、七味っておウドンにかけません?。カレーの方ですか」

「なんか…。普通にカレーの店に行こうって話だったんだけど、ははっ」

「カレーだけに強い辛さを押し付けるの変ですよ。激辛カレーもいいですけど私達は世界に誇れる日本食があるんですから、おウドンや握りで激辛を試さないのは片手落ちなんじゃないかって。それが出来て初めて、フツーにカレーを食べに行けるんですよ、きっと。…思いません?。激辛日本食を無視がフツーなわけないって」

「ワサビもスパイスなんだっけ…」

「さあ。私に言えるのは、ワサビに甘口、中辛、激辛なんてないってこと。でも量でそれを調節できるような気がします。カレーはどうなんですか。量で調整しているのか、香辛料の種類が増えるのか…。七味は七種類ですけど」

半年後、浜中旗振は大きく舵を切り方向転換、甘えん坊の信濃多良と電撃結婚した。

 

◆写真タイトル / 私のこと、どの程度好き?

 

 

You’ve got a Friend / 君の友だちだよ / キャロル・キング

 

 

Ain’t it good to know that you’ve got a friend

when people can be so cold

They’ll hurt you and desert you

and take your soul if you let them

oh, but don’t you let them

 

◇ You’ve got a Friend 〈song by , Carole King〉

 

 

友達がいるっていいだろ

人は時として冷やかになるもんだ

お前を傷つけるし 突き放す

黙ってりゃ魂まで持ってかれちまうぜ

そんなことさせるんじゃない

 

そこに居るだろ 友達が

お前の友達がさ

 

◆ きみの友達〈キャロル・キング 歌〉

 

 

IF / BREAD / もしも / ブレッド

 

 

If the world should stop revolving

spining slowly down to die

I’d spend the end with you

and when the world was through

then one by one the stars would all go out

then you and Iwould simply fly away

 

もしも地球が自転を止めてしまって

人々がゆっくり死を迎えようとするなら

最後は一緒に過ごしたいよ

段々 それが近づいてくるにつれ

1人、また1人と夜空の星になってゆく

ボク達も軽やかに飛び立とう

ふたりで

 

I wanna be free / The Monkees / 自由になりたい / ザ・モンキーズ

I wanna be free

like the warm september wind, babe

say you’ll always be my friend, babe

we can make it to the end, babe

again, babe,  I’ve gotta say

I wanna be free

 

I wanna be free〈song by , The Monkees〉

 

 

自由になりたいんだ

温かな九月の風みたいにね

いつだって友達だよって 言って

それで終わりに出来るから

友達として始められるから

自由になりたいって それだけを言いたかったんだよ

Waiting on the world change / John Mayer / 世界が変わるのを待ってんだよ / ジョン・メイヤー

Title : Stubborn waiting room〈頑固な待合室〉

 

 

And we’re still waiting

Waiting on the world to change

we keep on waiting   waiting on the world change

One day our generation is gonna rule the population

So we keep on wating    wating on the world change

 

 

で、オレ達は まァだ 世界が変わるのを待ち続けてるってわけ

待ち続けまくりヨ

ある日、オレ達世代のルールが一般的になってるってわけヨ

だからしてだな、世界が変わんのを

ジッと待ち続けるってわけなんだ

 

 

 

★ 何かを真剣に待ち続けるという行為は、

著しい忍耐疲労を精神と肉体にもたらす。

ボンヤリ待つ分には問題は生じない。

自分が今、両者のどちらの状態にあるかの判断はたやすい。

真剣待ちなら既に待つことをやめ、

新たに何かを始めているからだ。

若者ならすぐに気づく。待つ体力を

もっと効率的な何かに転化出来ないだろうかと。