アイドルを超えたエンターティナー / 郷ひろみ / 名前を覚えてもらう

Title : ウラのウラはオモテ子ちゃん

 

 

ジャニーズ事務所の天下取り、その創世期、

突如として彗星の如くブラウン管に登場した

世紀の無重力BOY、その名も郷ひろみ。

何故に無重力なのかというと、浮上するしかないから。

つまり異性人達を、地に足がつかない状態にし、

自らも昇りつめてゆくだけ、だから。

 

ここでは彼の才能云々は述べません。今更

その圧倒的な存在感について語るは不必要。

既にあらゆる人々が評論し尽くしていますから。

日頃より、郷さんに限らず、

歌手名とは複雑怪奇な運命を

本人にもたらすものだとつくづく感じます。

 

郷ひろみは

♪ 男の子女の子

で鮮烈なデヴューを飾りました。その歌詞中に出てくる

ヘイヘイヘイ、という部分。

実はここがキラ光りするポイントだったように痛感します。

新人は、広く名前を覚えてもらうのがまず第一の関門。

それは視聴者側にも良く分かっている事。

通常ならヘイヘイヘイの歌詞部分は

郷ひろみの郷をもじりGoGoGoとするのが常道というものでしょう。

そこをあえて裏をかきヘイヘイヘイとする。見事です。

肩透かしをくらったファン達は、反動で

自分達がGoGo!と合いの手を入れる様になりました。

裏を返せば、こうも言えます。もし郷ひろみという歌手名ではなく、

平 (たいら) ひろみ

だったとしたら…。今度は

ヘイヘイヘイの部分は平 (たいら、へい) の名前を覚えて欲しいんだネ

と思われてしまうでしょう。

ですから、平ひろみの歌手名だった場合は、

逆に歌詞部分はGoGoGoになっていたことでしょうね、

ウラをかくという意味では。

 

いずれにせよ、その後、彼はあまりにもビッグな存在となり、

Goでもヘイでも全く関係がなくなりました。

 

併合 (へいごう) されたのでございます。