涙は汗 / 涙は失恋 / 涙は卒業式 / 涙は緊急事態宣言

Title : 押し寄せてくる、到着まであと3秒!

 

大人になるにつれ泣かなくなってゆくのです。みんな強い子になるのです。心とウラハラ、それがチョホッピリ淋しくって、泣ける話を欲しがるのですネ。人は自分にない物をオネダリするもの、それがサガ。ウムゥ…そうなのです。

 

涙は心の汗だ たっぷり流してみようよ

二度と戻らない 今日のために

〈いずみたくシンガーズ / 帰らざる日のために〉

 

と青春真ッただ中の若者達に呼びかけるのは、とっても自然で納得感アリ。とはいえ逆もまた真なり、お漬物シンナリ。発散を推奨、我慢も推奨、それが世の中ってものなのですネ。

 

まぶた はらす涙は こぼしちゃいけない

こらえきれぬ時には まつげに溜めよう

〈森田健作 / さらば涙と言おう〉

 

 

ああ ひと粒の涙で ふと気づいたの

何となく違うの 昨日の私と

〈シモンズ / ひと粒の涙〉

 

ふとこぼれた一粒の涙に驚く乙女。悲しいわけでもないのに何故。目に映るものが全て美しく、何となく輝いてワタシを誘うの、と主人公はつぶやくのです。これが恋を知ったことだと。恋すると誰でもこうなるのかな、と。この感覚は女性特有のものなのでしょう?。男には絶対ありません。ないはず…。

 

 

卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう

でももっと哀しい瞬間に 

涙はとって おきたいの

〈斉藤由貴 / 卒業〉

 

なるほど、涙ひとつとっても人の考え方、捉え方、対処の仕方って違うものなんだなァと感慨深いものありです。私は強くありたい、という乙女の卒業に際しての決意表明なのでしょうネ。

 

涙くん さよなら さようなら 涙くん

また逢う日まで

きみはぼくの友だちだ この世は悲しいことだらけ

きみなしではとても 生きていけそうもない

〈坂本九 / 涙くんさよなら〉

 

涙を友達だと思っている。人生の伴侶だと。だけどぼくは恋をした、素晴らしい恋なんだ、だからしばらくはキミと逢わずに暮らせるだろう、と語る主人公。

こんな風に涙を客観的にとらえて考えるたりするのは男の方でしょうネ。女性は論理より感情に忠実な傾向ありますもんネ。 “涙は汗 / 涙は失恋 / 涙は卒業式 / 涙は緊急事態宣言” の続きを読む

嗚呼!桜前線!/ 駆け抜けていった聖女子 /松田聖子の時代

Title : 「奥さん、カワウソ・ヤフトの宅配でッス。ふるさとNO税の巨大一粒胚芽米、どこ置きマショッ」(魚眼レンズから見えた図)

何かこう、ワタクシ、ここのところ春に関する記事内容が多いですけど、まぁ皆様も春待ち焦がれでしょうから許してもらえそうでしょうか。

福山雅治さんの大感謝祭に対抗し、春の大カンシャク玉破裂祭というのは如何なものかと。

中国ではお正月に爆竹破裂させてお祝いしてるからカンシャク玉もその系列で代用ってことっス。

かつて松田聖子さんはチェリーブラッサムの中で次のことを指摘されておられました。皆様もメモをおとりになった経験、おありになるかもしれませんね?。

何もかも目覚めてく新しい私、なんだと。あのイントロ、見事でした。楽器構成、アレンジの妙!。

確かにこれから開幕するのだ、桜ばかりか何もかもが目覚め、一切が始まるのだという胸騒ぎの期待感は見事でした。

胸騒ぎの躍動感としてはチェリーブラッサムもステキですが、やはり日本人的には桜前線、ヤッパこれでしょうかねぇぇ!。ウゥフームームー、やはりそう来ましたか、みたいな!。

ワタクシ、恥を忍んで打ち明けますと、実は個人的にチェリーブラッサムという言葉を聞くと、必ずペットショップで販売されておりますオポッサムがサクランボを食べているところを連想してしまったりするのでございます…。

チェリーオポッサム……。

昔昔のヒットソングですが、今尚色褪せることを許してはくれないフランスの楽曲でフランシーヌの場合、という実際の事件をモチーフにしたものがございましたね?。3月30日の日曜日の朝、パリで焼身自殺したフランシーヌを悼んで作られた歌なのでございましょう?。

何となく事件の詳細を知らないままでいたい気がして未だに検索はしておりません。知らないまま、ボンヤリとしたイメージに浸ったまま聴いていたい、などと思ってみたりするのでございます…。日本語歌詞におけるフランシーヌさんの情報としては、

ホントのことを言ったら おりこうになれない

ホントのことを言ったら あまりにも淋しい

ということぐらいしか入手出来ないのでございます。恐らく、この記事を読み関心を抱かれたお方が勇気を振り絞り検索をかけ、コトの真相をつまびらかになさるのかもしれませんね?。

皆でその可能性に賭けようじゃありませんか…。

ともあれ、松田さんの春風ヴォイスで告げられた期待感、桜前線。全ての日本人の瞳がその前線の行方を見守るのです。

不安と期待を気まぐれ春風に乗せ、遠方にまで届く様にと思いを託すのでありましょうね?。

半面、桜にまつわる悲恋物語も沢山ございますねぇぇぇ…。そうそう、松田さんに負けず劣らずの歌姫であるところの岩崎宏美さんは楽曲の中でこう訴えておられたじゃあありませんか!。

桜の花はもう六分咲き、見上げることなくアナタは急ぐ、と。

彼女のお父さんに結婚の許しを貰いに行き、まだ早いと一喝されカレシは傷ついたのでしたね?。

彼女は家を出ると彼に誠意を見せるのでしたね?。怒っているでしょう?、許して下さい、と…。聴いているコチラもムゥムゥと震えるっス。

春おぼろ、夜桜だったのであります。

期待感、そして散りゆく別れ、物語が終わる悲しみと再生の約束。

嗚呼!、桜前線!。

因みに、梅雨前線ヤダ。

帰っておいでよ

Title : 広い荒野にポツンといるよで

 

 

プラタナスの枯葉舞う 冬の道で

プラタナスの散る音に 振り返る

帰っておいでよと 振り返っても

そこにはただ 風が吹いているだけ

 

人は誰も恋をした 切なさに

人は誰も耐え切れず 振り返る

 

◇ 風〈北山修 / 作詞、端田宣彦 / 作曲〉端田宣彦とシューベルツ