「何故こうも日本人は質問好きなのか。TVのバラエテイー番組を見ろ、司会者とゲスト連を先生と生徒に見たてての質疑応答、花盛りだ。
クイズ番組に限らずニュース番組だって1から10まで質問形式なんだからな。これは一体どうしてなんだ?」
「刑事さんよぉー。オレの罪を軽くしてくれなくったて構わねぇー。司法取引なんてケチなことも言わねぇー。その答、スッパリ教えてやるぜ」
「へぇぇぇ…。そいつァーどうも」
「ズバリ、答えはQだ。キュー。きゅう。9。分かるかい、クェスチョンのQってことなのさ。掛け値なくな」
「オレをからかってんのか。デタラメ言ってっとタメならんのだぞ」
「聞け。アルファベットで日本語に当てはめられるのはA。
A語(英語)とか、A誉(えいよ)とかAAO!(エイエイオー!)みたいにな。
Eもだろ。E変えれば(いいかえれば)だの凄くE(いい)。な?。
Kもそうだ。K語(敬語)、統K(統計)。O、Uなんかはもっと置き換えられる語句が多い。他のは、ほとんど置き換えられないだろーが。BCDFGHIJLMNPRSTXYZなんかだ」
「で、Qが一番多く日本語に置き換えられるって言いたいのか」
「へへ、ダンナ察しがいいじゃねぇか。図星だよ。
Q憩は休憩、至Qは至急、支給、四球、etc。Q暇で休暇、簿記2Q。
学Q閉鎖に風雲Qを告げる、
おQを据えるだのQ屈な部屋。Q官鳥、Q死に一生、Q与アップにネコの肉Q。
Q助活動に漬物Qリ。上を向いて歩こう、歌うは坂本Q。
もう数え上げれば無数に出てくらぁー。要するに日本人はQなしにはコミュニケーションとれない人種ってことなんで。Qは質問の象徴、アッシに言わせりゃ
JapanよりQpan
の方が絶対本質突いてるんじゃねぇのかってのが実感なんで。そうゆーこと。分かりやしたかい」
「つまり、英語が苦手な日本人が好んでサンキューと言うのはサンQだからか」
「違ぇやすか」
「その通りだ。…幼児の靴がQQ鳴るのも、その線だな?」
「風船だってQの形からヒントを得たんじゃねぇんですかい」
「間違いない、流石はサギ師!。
片メガネもQ、オタマジャクシもQ、
全てがQの勢力範囲から逃れられないって状況は間違いない。先週オレの家族が嬉々としてやっていたのもバーベQ!緊Q事態宣言下だったのにな!」
「そこですぜアッシが言いたいのは。今やコロナ禍。今こそQ禍でやんしょう。
不要不Q、Q業、Q付金…生活QQ、
大至Q、困Q、Q人なし……
◆写真タイトル / 酢味噌にもQが… ( 調理 / カモノナカ)