Title : 牛乳の次にアジが好き!
Title :パチンコ丸シロー
「モフモフが猫なのであれば、猫舌のボクなんてねー、ラーメン食べる時いつもハフハフなんだからねー、オバアチャン、これをどう思う?」と祭日の昼下がり、カウチで寝返りをうちながらパピー。
「別にどうもだねぇ。孫のピミーだって、こないだ風邪ひいた時コフコフ咳き込んでたじゃないか~。ね~?、それだけのことだよー。あらシロー、もう時間かい?」
バアチャンであるところのダイナマイト・オミヤ、キッチンテーブルの下から出て来た飼い猫シローの前にひざまずき、ザルに装着されている白ゴムヒモをシローの首にかける。
「今日は待ちに待った新築祝いアジ雨の日(欄外参照)だね~、ガンバッといでよ!(笑)」
「ありがとバアチャン、アジカゴ(欄外参照)作ってくれて。いっぱい取ってくる.。今夜は安物の並ネコ缶いらんのだからね」と、いつになく生真面目な表情のシロー。
◆新築祝いアジ雨の日
ここ青葉町一帯に古くから残る新築祝いの風習。近隣住民への新築お披露目を屋根からの紅白モチまきという形式で祝う風習は日本各地にあるが、青葉町一帯ではモチの代わりに紅白アジを屋根からまき散らすことが一般的であり、およそ80年の歴史があるとされる。
紅白のアジは、生食用の12㎝小アジに紅ショウガ汁で赤着色、小麦粉まぶしで白着色され、それを新築家屋下で待ち受ける100匹にものぼるネコ達に向かって投げ与えるという祝いの催事である。
人間参加も良しとされてはいるが、このような馬鹿げた催事に参加して猫らと本気でアジを奪い合う者などおらず、実質的には猫向けのお披露目行事である。数年前、この催事真っただ中に紛れ込んでしまったポメラニアンがネコ達の肉球アメアラレパンチで失神したという記述が青葉町郷土史に記されている。
なぜ、モチの代わりにアジなのかは諸説あるが、それがこのブログのモチアジである、というのが定説。
◆アジカゴ
100円ショップで購入したフニャフニャのプラスチックザル(直径20㎝)の両端にパンツの白ゴムヒモを通し、ネコの首にかけたザルにネコがくわえたアジを落とせるように工夫されたもの。今回シローが首にかけたものはショッキングピンク色。オミヤ制作。2年前に特許出願、翌年、却下通知。