Title : ペッタラコン
自分ちのお部屋を軽快にスキップなどしている時、
突如、自分の足の裏に
冷たく柔らか目めなものを
感じたりすることはないだろうか。
それは、落として間もないゴハンつぶだったり、
ガムだったり、割れてもいない
亀田の柿の種であったりする。
それらを足の裏からひっぺがし、
目の前に掲げてしげしげと眺める時、
” これはオレそっくりじゃないか ”
“ まるでアタシだわ、コイツって ”
と、心の底から湧き上がる
悲哀に似たものを感じる…。
底辺に居るような気分の時、人は何かにすがりつきたくなる。
溺れるタコが手を伸ばすタコ・ハンターの手を
振り切ることが出来ないように。
靴下を履いていたとしても、
素足だったとしても、
私達に付きまとってくるものは
ふいに、唐突に、
付着する。張り付く。
漫画家の水木しげるも自身の作品の中で
♫ ぺったら ぺたらこ ぺったっこー
と、妖怪達が夜な夜な催す秘密の宴で
こういった歌詞を合唱で歌わせたりしている。
都民の血税を、人の生き血をすする木下富美子都議
のような吸血ヒルは、
粘着モチのようなペッタラコ系ではなく、
血をすする吸盤をした口が皮膚に張り付き、
吸盤の中に仕込まれた歯が
皮膚を切り裂きながら吸血する、醜悪極まりない部類。
踏んでも踏んでも離れようとしない。
そのしつこさはエイリアンに匹敵している。
リプリーがエイリアンを
宇宙船から宇宙に放出するのに
どんだけ苦労したことか、思い出して欲しい。
海外に脱出するマコさん達を襲うパパラッチは
ペッタラコ系だろうか、吸血系だろうか。
日本人は古くから相互依存を得意としてきた。
それが証拠に、
もちつもたれつ、とは、
餅つ餅たれつと書…
何これ。書かないじゃん。
もちつもたれつは、ヘタすりゃ共倒れ。
アンタずるいよ、コバンザメ。
いずれにせよ、思えば
ゴキブリホイホイの箱の中で
激しく上下腕立て伏せよろしく
張り付いた足をひっぺがそうと
涙ぐむ徒労を続けていた
彼らの最後の勇姿は、今なお私の心を強く打つ。
「アノコとアイツがくっついた。
いつもベタベタしてる」
「みんな、お雑煮が好きだよねッ。
混然一体なとこが美味しい」
子供を食い物にしてるって攻撃受けてる
FACEBOOKってストーカー?。
サイトのフェイクBOOKもWEBヒル?。
みんな誰かにもたれて生きてる訳なんだけど、
もちつもたれつ、それが大前提。
周りがとやかく言おうとも
もたれ合う同士が
これが私達のイビツで正常安泰なポーズだというのなら、
それはそれでいいのかもネ。