Title : メジナ
釣り人が期待するのは大漁旗。すなわち入れ食いの爆釣であります。狙う魚種なら何でも、退屈することなく自分が納竿するまで釣れ続け、アドレナリン全開のまま意気揚々と帰宅したいのです。「こんなに釣っちゃって誰が食べるっていうのよ!」「冷凍して少しずつ食べていけばいいだろー」だの「今からご近所さんに配ってくるよー」などという羽目になろうとも、爆釣状況に遭遇したが最後、自力で釣りを止めることなど最早無理、制御不能な心理状態!。それが釣り、これだから釣り、というものなのです。誰の言葉か忘れてしまいましたが、外国の有名な言葉に次のようなものがありました。“ 一生、幸せでいたければ釣りをしなさい ” 。
当然のことながら釣り人の関心は、いつ爆釣になるか、ということになります。これを予測することは大変難しいです。海の劇的環境変化の影響を受けてある魚種が大量発生した場合などは、予想もへったくれもなく釣れて釣れて釣れまくる、ということになります。
初心者でも面白いように釣れる、というお祭り騒ぎになります。その経験を通じて釣りの醍醐味、楽しさを覚え、別の魚種を釣ろうとしたら全くさっぱり釣れず首を傾げた、などという話をよく聞きます。何の苦労もなく誰でも簡単に次々と連れてしまうのであれば、釣りはそんなに面白いものではありません。
爆釣したい。でも簡単に釣れてしまうのでは面白くない。最初は興奮したとしてもすぐに飽きてしまいます。ホントに人間という生き物は勝手なものだと呆れます。近年ではシリヤケイカ、サヨリの大量発生というものがありました。次々とたやすく釣れて初心者も大興奮、ベテラン釣り師も経験のないイカがドッサリ釣れるということで大興奮、食べればバカ旨、いくら釣っても飽きるということがありませんでした。
しかし、文字通り海から湧くが如く釣れていたものも、あくまで一時的な大量発生、釣り切られれば居なくなってしまいます。補充なければ在庫なし。僅か3~4年あまりの出来事でしたが、それでも皆さんに良い想い出が沢山出来た事と思います。
異常発生のない魚種を爆釣することが難しいのは容易に想像がつきます。ベテランは知恵と経験で何とかして爆釣を予測しようとします。「オレそんなことしないよ。結果が分かるなんてつまんないからね」と言う人も勿論います。ボクも度に想して鼻息荒く出陣してはみたものの、90% は当て外れに終わりました。残り1割は大当たり!。もしくは偶然。たまたま…。どっちだっていいや、結果オーライだあー!というイイ加減なボク。それが予測して的中したなど、一体誰が信じようか!にはボクも全力で納得でありますが!。
● 写真 / メジナ爆釣12尾。26 ~ 33 センチ。
胴突メバル仕掛け、下錘(オモリ)ナス15号、ハリス1.5号。
仕掛け上にコマセ網。
コマセにスルメ珍味を細かく刻んだものを混ぜる。