Title : 像さん象さん、どうしたの?
TV局関係者で、近頃は本当の意味での社会ご意見番たる重鎮が居なくなった、人材不足は否めない、と嘆く方々がいる。まさしくその通り。
TV創世期からその存在に心血を注いだ一人、故永六輔氏。彼こそミスターTVであり、昭和TV史そのものであった。彼こそが、本当の意味での社会ご意見番だったと思うし、重鎮を絵に描いたような人だった。
彼は視聴者に決して迎合せず、代わりに、たとえ嫌われようとも人々を正しい世界へ導こうと必死だった。
晩年、彼はTV業界に失望しその世界を去った。
重鎮が居なくなったのではない気がする。社会ご意見番たる重鎮が居なくなったのではない気がする。
TVがシャットアウトしたのではないか。