飾り包丁 / 飾り切り / 見栄えも味わいも良く

Title : ねじしいたけ

 

 

飾り包丁(かざりぼうちょう)というものがある。

煮付の魚だとかシイタケなんかに、包丁で の切れ込みが入っている。あれも飾り切りのひとつ。

料理を見栄えよく見せる、味が浸み込みやすくする、といった効果がある。

つまり、皆に残念がられる✖(ばってん、ばつ)も、良い意味で使われることがあるということなのだ。

 

別離という漢字の中にも、よくよく目を凝らしてみると、の飾り包丁が入っている。であるならば、別離に立ち会う人々に要求されるものは、お別れの演出が、見栄えと味を浸み込みやすくさせるという工夫だろう。

別れは必ず時が経てば美しき想い出に変容する。となれば離の✖が示すものは、胸打つ別れの言葉、握手やハグといったスキンシップと言うことになるのだろう。クロスし切り込むのだから記念写真では弱い気がする。

 

。きょう。空恐ろしいまでに大きな飾り切りが入っている。鍋のシイタケに入っているのもこんなヤツだったなと思われる人も多いはずだ。

凶という字に続きやすい漢字の代表格は。バッテンが本来持つマイナーなイメージ。その飾り、といえば、やはりイレズミとなるのだろうか。はたまた向こう傷というものか。味わいというのは恐怖心なのだろうか。

。これもよくよく凝視すると、間延びした飾り切りが見てとれる。サンマなどの細長い魚にバッテン切り込みを入れた時、このような間延びが見られる。目黒の殿様の敬を一心に集めた見事な味わい。

爽やか。さわやか、にまさかの飾り切り!。しかも四連発!。アアアア、やっぱりそうなんだ~。上段下段、左右に切れ込んでいるのは、やはり応援席観客の見栄えと味付け応援合戦。確かに試合に色どりをも添えている。

 

やはり、日本は包丁の国。漢字をチラリと見ただけでも、このようにアチコチ飾り包丁が…。怪傑ゾロなんてのも飾り切りを真似してる?。

酢の効能 / みなぎる血潮を酸性の反対に

Title : す酉

 

 

会社を、学校を、仕事を、生活習慣病を、

辞める(やめる) 止める(やめる) 病める(やめる)

舌が辛い、と書いて辞。

ヤメる側もヤメられる側も、確かにピリピリとツラい。誰かがヤメれば仕事は一瞬にして

止まる 留まる 停まる

確かに激辛食物を口に運ぶ時、人はハシやスプーンをたびたび止める。

 

健康志向の日本人は皆知っている。酢(す)が身体に良いことを。特に便秘解消には特効薬。つまりは滞る仕事をスムーズに活性化させる力を持っていると言う事だ。

それゆえ、次の方程式は確かに人々を救済する。

 

辞める(やめる)+す=やすめる ⇒ 休める

病める(やめる)+す=休める ⇒ 回復する

 

なるほど、確かに納得だ。という漢字に酉(とり)という字が内包されているのも頷ける。酉の市とは商売繁盛を指しているのだから。

 

料理のさしすせそと言えば、

さ 砂糖

し 塩

す 酢

せ 醤油(せうゆ)

そ 味噌 (今の時代ならソースかも)

 

我が身の人生料理、やはり最も必要欠くべからざる要素はのみ。

ドロドロ血液をサラサラに。血液を酸性の反対、アルカリ性にするのは酢。ゆえに、

酢にも酸性にも 酉の字が…

つまり、敵の敵は味方。それゆえなのだろう、酢の分子式は C2H4O2

すなわち、

2+4+2=8

末広がりなのである。

 

別れる切れる / 時代のシュレッダー

Title : サムライニッポンでホントにいいの?

 

 

別れる切れるは芸者相手に言う言葉。なんてのは今は昔。

今流なら、別れる切れるは組閣のたびに言う言葉。

という漢字、七つの刀で切ると言うのだから用意周到この上なし。なんせ、人がひとたび何かを切ろうと思った時のエネルギーたるや凄まじい。人と人が結ばれる時に必要とされるエネルギーの比ではない。

縁を切らないでね指切り。…はて。

 

切り捨てる

切る捨てる徹底廃棄

分かるけど早まるな、その前にトコトン御一考。だって、

捨てる という字の中にはという字が内蔵されているのだから。人によって解釈さまざま。

捨てるのが吉なんだろうと考える人、吉と知らずに捨てちゃいましたと思う人、あなたはどちらのタイプだろう。前者は後悔知らず、後者は後悔許せず完璧主義。

この切るという行為、なかなかどうして奥が深い。ヒトスジナワではいかない行為だ。

望みを切る と書いて 切望

親を切る と書いて親切

全く理不尽この上なし、と憤慨する人も続出しそうな…。

 

切腹は大出血、指切りはバンドエイド要らず、同じ貼るなら

切手

切らずに開けるのに缶切り 缶の中に詰め物で缶詰

なのに詰め腹切らされるのは開けずに切る、と。

何でもいいけどデタラメ日本語、キチンと理解して使わないと時代に躓いてしまいそうだ。近年とみに問題となっている日本各地各所の開かずの踏切

踏んで切る のが踏切。それってヤッパリ用意周到。もはや

踏んだり蹴ったりではなく踏んだり切ったりの地団駄(じだんだ)時代。

それって昔懐かしジンタ時代?。いやいや、やっぱり示談だ時代

親切さえ仇(あだ)な非情のライセンス返り討ち時代。

人が九と書いて仇(かたき)。もちろん十人目が切られた人

訴訟社会は切羽詰まって羽根を切る。

 

つまりは飛べない。

Tears in Heaven / Eric Clapton / 天国で泣くのさ / エリック・クラプトン

Title : Don’t think twice it all right ……?

 

 

Time can bring you down

Time can bend your knee

Time can break your heart

Have you begging please

begging please

 

Wold you know my name

If I saw you in heaven

 

 

時の経過は お前をどんどん深みに落ち込ませる

膝まづけと 時は言うだろう

お前はボロボロの心で

どうかお慈悲をお与え下さいと 乞うのだ

どうか、お慈悲をと

 

もしボクが天国できみに会ったら

きみはボクの名前を覚えているだろうか

 

 

I am sailing / to be near you / 船を漕いで / きみのそばにいるよ

 

 

I am sailing I am sailing

home again cross the sea

I am sailing  stormy waters

to be near you   to be free

 

Can you hear me ? Can you hear me ?

through the dark night far away

 

◇ Sailing〈song by , Rod Stewart〉

 

 

船を漕いでいる

海を渡って もう一度 家へ帰るんだ

舟を漕いでいる

水をかきわけて

アナタのそばへ

そうすれば 解き放たれるだろう

 

聞こえる?  聞こえてる?

暗い夜通し 彼方から 聞いてるよ

 

 

◆ セイリング〈ロッド・スチュワート、歌〉

Hello / Adele / ハロー / アデル

Title : Heart Gentle

 

 

Did you ever make it out of that town

Where nothing ever happened ?

that the both of us are running out of time

 

 

★ 意を決して受話器の向こう側の人間に話しかける。

「もしもし…」

相手からの応答を息を殺して待つ。

誰しもが経験したその刻。

この曲の大ヒットが、それを証明してみせた。