出世して鈴木さん

堤防釣りをする人達に根強い人気を誇るスズキ。手応えガッツリでエキサイティング!、だけではありません。堤防で結構な数が釣れる大物魚(70センチだ、80センチだなどと!)といえばスズキだけ。ホシザメやアカエイなんてのは1メートル近くありますが、こちらは無脊椎で魚さんじゃありませんもんねえ。

スズキという魚は、日本だけではなく世界的にも大人気。フレンチ、イタリアン、最高峰の魚料理として欠かせない存在です。赤身魚の味でも白身魚の味でもない、スズキはスズキといったオリジナルティスト。クセが有るよで無いよな味覚、引き締まってるよで、ないよな食感。つまり、スズキは自分の可能性を限定しない魚なのだと思います。シェフの調理で変幻自在、一皿一皿いかようにも。新たなる魅力を繰り出してくる引出しの多さには思わず脱帽せずにはおれません。

日本人の姓で鈴木名は多いですよねえ。スズキは海だけではなく海続きの河川でも釣れますから、アングラー(釣り人)達には狙えるポイントてんこ盛り。大抵の人は自分なりのマル秘ポイント持っているものです。さすが日本の鈴木さん。

スズキをシーバスと呼ぶアングラーのほとんどはルアー釣りをやる人達。ルアーとは、魚が好む虫や魚ソックリに作られた擬似エサ。それを絶妙な竿さばきで操り、あたかもソレが生きているかの様に演出し魚を陥れるのです。 “出世して鈴木さん” の続きを読む

川崎鶴見フレ~ユ釣り座 / 美味しい話 / 物事には必ず理由がある

Title : 意地でも転ばぬ武将ダルマタヌキ

 

 

TVのバラエティー番組、スタジオ招待客の笑い声が入る演出が定番になって久しい。日本国における特徴は、若い女性達の笑い声しか聞こえないと言う事。

当然だ。100パーセント近く女性なのだから。どの局もそう。つまり、男性はほとんどバラエティー番組を観ていないと多くの人々が推察している。

ゆえに、ネットに書き込まれる、TVバラエティー番組の常連タレントに関するウンヌンカンヌンは、ほとんどが女性である可能性が高い。

最近は、女性の年齢問わず、男言葉を好んで使う人をよく見かけるので、男文体についぞ書き込み主は男とナニゲに解釈しがちだが、実はそうではないのではないかと。

であるならば、TVの視聴率大幅減の最大原因のひとつは、男性視聴者不在。この一語に尽きると言っても差し支えないのだろう。

男性は一体どこへ行ってしまったのか?。

 

面白いタトエ話をしよう。 “川崎鶴見フレ~ユ釣り座 / 美味しい話 / 物事には必ず理由がある” の続きを読む

敏感な耳 / 擬音 / 和菓子

Title : カレーを食べに日本へいらっしゃい

 

 

「雨がシトシト振るって、その感覚、日本人なら分かるジャン。ザンザ振りって言っても通じるジャン。雷がゴロゴロって分かんない人に合ったことないジャン。お前ある?」

「ない」

「日本なら犬はワンワン、アメリカならバウワウ、これって有名ジャン」

「オレもソレ知ってる。ニワトリはコッカ・ドゥードゥルドゥーだろ?」

「そうなんだよな。動物の場合は鳴き声ハッキシ分ンだよ、日本人ならずとも。なのに雨みたいな音とかは降り方を指す擬音がないんだよな外国には」

「外国ってどこ?」

「外の国だな」

日本人特有の共有感覚というものがある。そうなの?。どゆこと?。

「のれんに “  トンカツ ” と “ とんかつ ”って、それぞれあるジャン。トンカツだと隣にシャキシャキのキャベツがあって、カツのコロモもサクサクって感じするジャン」

「そなの?」

「そ。平仮名で、とんかつ、だと隣に温ったかい味噌汁の湯気出てて、和風な感じ。衣チョイしっとりしてる様な感じジャン」

「マジか」

「お前どうなの」

「オレは、ほら、豚フライって呼んでるから」

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心臓と肝 / ギャル曽根と力士 / 投資

Title : 投資PC会議の目玉

 

 

厚顔無恥という言葉がある。

恥知らずでいても平気な顔をしていられる、という意味。

しかし、ツラの皮が厚い、という言い回しがあることを考慮すると、厚顔無恥の厚い顔とは、肉ではなく皮(ひふ)で厚くなっている状態であることが分かる。

つまり、恥を知らない人間は、かんきつ類で言えばミカンではなく、グレープフルーツのタグイであることが判明する。

心臓に毛が生えている、という言い回しが在る。

堂々としていて勇敢である、という良い意味もあるが、大抵は、図々しいとか厚かましい、といった悪い意味で使われることが多い。

何故、心臓に毛が生えていると、あつかましいという表現になるのか。昔は、肝に毛が生えている、と言われていたそうだが、それとて同じく意味不明だ。

ネコや犬には全身びっしりと毛が生えているが、心臓に生えていなければ問題ないということなのだろうか。

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The grey grey walls of home / 想い出のグレイ・ウォール

Title : Man who are riding in the Limousune〈リムジンに乗っている男〉

 

 

The old hometown looks the same

as I step down from ???〈There is nothing in here

And there to meet me is  ???

〈There is nothing in hereThere is nothing here〉

And down the road I look and there runs ???

〈Authentication disabled. please try again to confirm〉

It’s sad to touch the grey grey walls of home

 

古き良き故郷  何一つ変わってないみたいだ

私は〈ここには何もありません〉を降りると

〈ここには何もありません〉が出迎えに来てくれている

そして通りの向こうには〈認証不能です。ご確認の上、再度お試しください〉 が居て こっちに走ってくる

 

我が家の灰色の壁に触るのは、悲しい。

 

目覚まし時計 / 悲哀 / 持ち主

Title : 12のやさしさに捧げるほろ苦いバラード

 

 

目覚まし時計の悲哀。

持ち主を起床させるミッションを持ち主に与えられ、それを忠実に実行する。

持ち主は眠りを妨げられた目覚まし時計の頭を激しく叩き、再び夢の中へ。

目覚まし時計はケナゲにも再度騒ぎ立て、再び憎々し気に頭を持ち主に叩かれる。

昨日も、今日も、そして明日も。

 

これは目覚まし時計の話で、決して人間の話などでは、ない。

SNS(すぐに慣れそう)!/ 略語社会の現状

 

 

すなわちSNS

世の中の必要不可欠なものでさえ全て省略し、すっ飛ばしてしまおう運動が現在大流行りなんだろ?。ぺ?。そんなわけでお前達は今日から、全ての会話を略語で語れ。それが出来ない者はわが校を即刻退学処分にする。分かったな!」

 

アジャブ高生徒ハナケ帰宅。「ただいまー」

「あ、お帰り。今日は早いね、何か夕飯前にオヤツ?食べる」と母親。

「いらねーし。今HSだし。俺の分はハノケ(弟)にやっていいっぺ。アイツこれからJBだから腹ごしらえした方が良かっぺ」

「何よ、HSとかJBって…」

HSラはいてない、JBジュクでンキョウの省略語だよ」

「そうなのネ?。でもHSだと、腹減ってる、腹減ってない、どっちにも受け取れちゃうじゃないの」

あ、ごめん。否定形の場合は喋る時、両目を3秒間閉じるんだっぷ。開けたまま喋ったら、腹は空いてる。眼をつぶりながら喋ったら、否定形だから、腹は空いてない。打消してるっぺ?」

 

現代の日本人は流行に対応するのが異常に早い。その順応力たるや筆舌尽くしがたい。ハナケ家の家族構成は5名。父、母、息子二人に祖母。その全員が翌朝には省略言葉での会話を完全にマスターしていたのである。

父「母さん、オレ今夜ZO(残業で遅い)だからYI(夕飯いらない)とキッチリ3秒間目を閉じて話す。

母「AS(あっそう)DN(どこで飲むの)?DI(大体でいいんだけど)KN(帰りは何時頃)なの?」

祖母「おはようさん。あれま、ヘイゾウKMUI?(今朝はまだウチに居たのかい?)MOMOTT!(珍しい事もあるもんだね、お前が息子らと同じに朝食食べるなんて!)

父「SK?(そうかな?)HA×3(ハハハ)OKZISTMIATI(オレもここんとこズッと忙しくしてたから、たまには皆と一緒に朝飯食べるのもいいんじゃないかと)

長男「KBDOI(母さん、弁当出来てる?オレ行くわ)

次男「今日WHO(世界保健機構)FBI(アメリカの連邦捜査局。司法省に属す)のドラマがTV(テレビ)であるけどIM(一緒に見る)?“SNS(すぐに慣れそう)!/ 略語社会の現状” の続きを読む

世界に無数の華 / 転職 / 転居 / 友達

Title : 仲良し~お互い保護者

 

 

 

お茶する店は 決まってる あそことアソコ 他はない

食事の店は 決まってる あそことアソコ 他はない

お茶飲む場所は 決まってる あそことアソコ あとはウチ

食べる場所なら 決まってる あそことアソコ あとはウチ

 

話す相手は 決まってる あの人その人 あとはイヤ

許せる範囲は 決まってる そこから先は 身構える

話せる範囲は 決まってる そこまで限界 先は鍵

歩くエリアは 決まってる あの街その街 ここの街

 

ウンザリすること 盛りだくさん 逃げたり避けたり ギブアップ

強制されて 繋(つな)がれて くじけて泣いても 孤立無援

友達なんて 遊ぶだけ 向こうもコッチも 分かってる

会社の仕事も 耐えるだけ 向こうもコッチも 知っている

 

欲しい物なら 決まってる アレだよソレだよ あとはコレ

諦めたのは 忘れてる 価値なし意味なし うそぶいて

棄てたものなら 忘れてる 思い出したら また棄てる

拾ったものは 価値がない 落とした人が 捨てたもの “世界に無数の華 / 転職 / 転居 / 友達” の続きを読む

美味しい物と楽曲歌詞 / 規制とクソマジメ

Title : グスン、絵空事ではダメですか?

 

 

 

世界各国、漢字に憧れる人は大勢いる。視覚的にカッコイイものや、たった1字や2字に込められた深い意味合いに感銘を受けたりして。

私達のように、根深い英語コンプレックスを持ち、なおかつ漢字生活を営む民族にとって漢字へのラブコールは大変に誇り高い気分になれる風潮である。

であるが、残念ながら、漢字は日本国固有のものではない。

日本国固有なものはひらがなであるが、こちらはサッパリ人気がない。ガックリ。

気を取り直すと、我が国の食は、漢字にも増して世界各国から絶賛の嵐。コアラのマーチや丸ごとバナナに驚愕し嬉し涙を流さんばかりに感動している外国の方々のお顔を眺めていると(YouTubeで)、大変満ち足りた想いである。おそらく大半の日本人は想いを同じくするのではないだろうか。

にもかかわらず、私には非常にゲせないことがある。出た、と思う方もおられるだろうが致し方ない。

日本人は美味しいものを隙あれば食べようとする。美味しいものに固執し執念さえ持ち、話題にする。

つまり、美味しいものをメガトン級に大事にしていて常に頭から離れない。

では何故、

歌謡曲やJポップなるものの歌詞中に、それがミジンも歌われないのか。 “美味しい物と楽曲歌詞 / 規制とクソマジメ” の続きを読む

予選落ちで大騒ぎ / 栄養落ちは騒がれず / 賞賛とは何か

Title : 「オーイ ! 大丈夫なのかァーッ ?!」

 

 

かつて、五輪日本男子体操2大会金メダリストが野菜を一切食べない、と知った時、私は激しく当惑した。あの見事に鍛え上げられた肉体は?。あの驚異の身体能力は?。と…。

もう、大嫌いな小松菜とか我慢して摂取し続けるのやめようかな、と一時は真剣に首を傾げ続けたりしたものだ。

更に、五輪男子アイススケート銀メダリストが野菜をほとんど食べず、肉オンリーの食生活だと知った時、この情報は世のお母さん達にとっては天敵ではないかと苦笑せざるを得なかった。

その後知った。若いから筋肉は絶頂期にある。滅茶苦茶な栄養管理でも何とかなってしまう。若さとは、それほど勝手に輝きを放ってくれるものなのだと。だがしかし、

行きは良い良い、帰りは恐い

ということを知った。極度な栄養バランスを無視した食生活の継続は、特に30歳に突入してからは、病気や怪我に対する治癒力が異常なほど弱いということを。

前述の選手と完全真逆に位置する人が北島康介。 “予選落ちで大騒ぎ / 栄養落ちは騒がれず / 賞賛とは何か” の続きを読む