日本人と漢字 / 忍者暗号教育

Title : ケムにマクのがオレ、忍者!

 

 

 

世界における難解文字、すなわち漢字。何故、ひらがな以外にこの様なキテレツ極まりない漢字なるものを覚え、日々用いなければならないのか我々は。

言うまでもなく、それは暗号。漢字のひと文字ひと文字が暗号。暗号の作り方を我々は学校教育を通じて人肌感覚で日々習得してゆくのだ。世界に誇れる忍者輩出のために。

 

〇 小学校国語教育 / 現場最前線

「大。一に人、と書いて大。つまり、一人というのは大きい人、という意味になりますね。小さい人は1人居ようが何人居ようが、全く頭数にはなりません。カウントされないのです。大野君、キミの苗字は大きな野原、という意味を持っていますから、本来であれば、1人で野原に居る、という意味合いになるはずですが、君は小さいのでカウントされません。つまり、誰も野原には居ない、という意味の苗字になります。大野君、理解出来ましたか?」

「はい、先生。野原にボクが居ても、誰にも見えてないのと同じです」

「大変よろしい」

 

〇 中学校国語教育 / 現場最前線

「詳しい、の詳という字は、羊が言う、という意味が込められて作られました。何故、羊が言う、というのが詳しいという意味になるのでしょう、分かる人」

「羊の喋りはクドイ、という意味なんだと思います」

「その通りです、よく出来ました。ゴンベン(言)としては、読む、なんてのも有りますね。売ることについて言う、という意味合いから、直訳すればセールストークという意味合いになるはずです。それが何故、読む、という意味に変換されたのでしょう。誰か分かりますか」

「新聞とかネットの商品チラシを読むのだと思います」

「その通り。因みに激安価格だったりすると、朗らかに声を出してつい読んでしまいますから、朗読、ということになりますよ、いいですか。ここ試験に出ますからね。ということは黙読はどういうことになりますか」

「思ったより値段が高くて、ムッとして声に出さないで読んでいる、という意味ではないでしょうか。オマケに言うと、読破、というのは破れたチラシを何とか読んでみる、という意味ではないでしょうか」

「全くもってその通り。さすがクラス委員」

 

〇 高校国語教育 / 現場最前線

「コーヒーを漢字に当てると珈琲、となるな。翻訳すると、王が加え、王が非らず、という意味になるが、直訳だーこれは。日本語的な言い回しにすると、どういうことだー、分かる奴いるか」

「普段、コーヒーを自分で淹れたこともない王様が、たまに気まぐれで淹れた珈琲はマズくて飲めない。誰もが非難するものよ、という訳(やく)ではないかと考えました」

「正解だ。ならば理屈、はどうだ。王様が里で屈む、という直訳だ。これも分かり易く訳してみろー。出来るか」

「王様が古里で屈むとしたら理由はたった一つ。両親の前で深々とお辞儀をするのだと思います。いくら王様でも敬う気持ちは大事。それが理に適っている、というところから理屈、という意味になったのではないですか」

「鋭い。うちのクラスはレベルが高いな」

 

〇大学国語教育 / 最前線

「親、という字は立っている木を見る、と書きますな。成程、言い得て妙。流石に先人の発想には頭が下がります。では、両親、の両、という字。これはどういう理論に基づいて構築されたものだと推察しますかね。どなたか分かりますか」

「両という字は、見た目 “ 計り ” そのものの形に見えます。だとすると、両方を計り比べるわけなので、この計りは天秤計りではないでしょうか」

「いいとこ突きましたね。証明するには険しき道が待っているでしょうが、卒論のテーマにしてみるのも一興ですかな。…ご存知のように、肉親、とは焼肉を食べながら立っている木を見ること。つまり花見でバーベキューをしているという意味になりますな。では親という字に似ている新しい、の新。例えば、新商品、といえば、どういう内容になるんですかな。どなたか…。はい、キミ」

「立っている木を斧、と書くので、材木伐採なんでしょう。木材関係の新しい商品ですよー、という意味ではないのかなと」

「しかし、新という字には斧、にある父という字が入っておりませんぞ」

「父が不在の時に伐採しました、という注意書きが商品に添付されているはずです」

「キミ、なかなか勉強してますなあ。ワシントンと桜の木、の逸話ですかな」

 

 

 

 

 

 

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親子問答 / ナイーブな子供をどう扱えばよいのか / 何でも悟クン

Title : 駄菓子屋の親子酢ダコ

 

 

二月雪の昼、今春小2の悟は父親浩二に連れられ洋食屋に入店。

 

「パパはカツカレーにする。お前は何にする。もう決めた?。オムライスか」

「ボク、まだ味覚がないから、ビーフストロガノフっていうのにする」

「味覚がない?。どういうことだ、一体どうした、舌がシビレてるのか!」

 

「違うよ、“ 味を覚える ” のが味覚なんでしょ?。まだ食べたことないもん。

パパはカツカレーの味を覚えてるから、確信をもってカツカレーに味覚があるって言えるんだよね…。

いいなァパパ……ボクなんてストロガノフの味覚も未だにないんだもんなあ…」

 

半ベソかく息子に多少驚きを覚えながらも、やさしく語りかける父。

 

「子供が食べるにはちょっと贅沢な料理だなあ。ママが知ったらパパ怒られちゃうよ。そんな覚悟出来てないなあ。エビフライとかじゃダメ?」

 

 

「パパはママがどんな時に怒るのか “ 覚えて悟った ” んだね、覚悟だなんてサ。悟るほどのことでもないような気がしちゃうのは、ボクが小学校低学年で甘いからなの?、パパ。

でもねえ…。お子様であるだけに、ボクはこれから色んな経験をしてかなくちゃならないんだ。だって友達は知ってるのにボクだけ知らない、なんてことになったら笑われちゃうよ。

“ 視覚的 ” って見て覚えること、覚えたことでしょ。ストロガノフはボク、視覚的にオッケー。今、メニュー写真見て、懸命に細部に至るまで覚えようとしてるから」

 

「パパはお前の言ってることが、あまり良く分からない。クリームコロッケはどうだ?。食べた事あるから味覚あるんだろ」

「うん、何回も食べたから味覚は知ってる。おや?、これおかしいよパパ!」

「何が」「だって知って覚えると書いて “ 知覚 ” なんでしょ?。英単語なかなか暗記出来ないボクって、知覚が弱いってことなの?!、ひどいよパパ!」

「涙を拭け、ホラ、このナプキンで早く。…いいか。知覚と暗記は別物なんだ」

 

「同じだよ、全く同じなんだよパパ、ボクにとってはね。だってサ、

暗記って暗く記すって意味でしょ?。何回も同じ英単語をノートに記してゆく時、ボクすごく暗い気持ちだよ確かに。あんまり覚えられないし…。知って覚えないボクは知覚が弱いってことなんでしょ。ひどいよパパ…(涙目)」

 

「知らなかった。お前がそんなに、このことでナーバスになっていたなんてな」

「ボク、知覚過敏なんだって。ママに言われた。そういうことに敏感すぎるって言われた。気の持ちようだから、英単語は暗記じゃなくって明記しなさいって。明るくほがらかにノートに記せば気分も晴れやかでスラスラ覚えられるって」

「そうか…やはりな…。お前はママ似なんだ」

「うん。それは自覚してる」

 

もうひとつのナイター中継 / 叔父 VS 甥っ子 / デタラメ解説にNO!

Title : 何かちょっと変!

 

 

 

夏休み八月。

泡吹 醸 ( あわふきじょう。35歳既婚。子供なし ) 宅へ

甥っ子の波浮彦 ( はぶひこ。12歳 ) が3泊4日で泊りに来た。

夕食後、花火大会に行きたいとゴネる甥っ子を制する泡吹き。

 

「だめだってば、オジサンはこれから野球中継を観るんだから。

今日の試合だけは絶対に見逃せないんだぞ。

ハブは野球しないのか?、サッカーだけなのか?」

 

「だって野球のルール、全然知らないんだもん」

 

「何だ?!。うあーっはっはっは!( 枝豆を口に半分残したまま爆 )。

有り得ない小僧めが!。よしよし分かった、

これからオジサンと一緒に試合観よ!。何でも聞いていいぞ!。

オジサンに解らないことなんて全くないんだからな!」

 

大型TVの前に甥っ子と並んで座り、枝豆つまみながら

ビールぐびぐびの泡吹きは上機嫌。そんな夫の後ろで、

冷えたソーメンで遅い夕食をとる妻の細代 ( ほそよ。30歳 )。

 

挙人 ( きょじん ) VS半身(  はんしん )。息詰まる首位攻防戦が後支援球場で火ぶたを切った。

 

アワフキ「何だよ、いきなり死球かよォーッ!」

 

ハブ「えッ。って、ボールって生きてるのと死んでるのと居るの?

夜店の金魚すくいだってんでるのは混ぜないのに、

どうしてなのさ。怠慢?、倹約?」

 

アワフキ「違うって。球を当てられた打者にとって、

を意味するに等しいってことだよ。あっははは…

オオッ!、あ、何だよファールかよ。チェッ」

 

ハブファールって日本語だと何?」

 

アワフキ「え!。ファールは………。白線外打球……かな…」

 

ハブ「ふう~ん……変な名前……。あ、今バント成功って解説者が言ったけど、バントって日本語でいうと何なの?」

 

アワフキバントは!、……ええとアレだ………送り打撃……」

 

ハブ「何だか自信なさげだけど、オジさんホントに野球通なの?。アレ、送りバント成功って言ってるよ。どうして?」

 

アワフキ「どうしてって、一塁ランナーを二塁に送ることが出来たって意味」

 

ハブ「そうなんだ。じゃあ見送り三振てさっき言ってたけど、バッターは何をどこへ送ったのさ。さっきはランナーいなかったよね確か…」

 

アワフキ「そりゃあ!、…ボールを見送っただけだよ。…ほら、駅のホームから電車を見送るっていうだろ?。あれと同じことだよ」

 

ハブ「…………」

 

番組はコマーシャルに入り、叔父と甥は押し黙ったまま画面を直視。

センベイをボリボリとかじる音だけが妙に響き渡っている。ほどなく中継再開。

 

アワフキ「エエエーッ!、CM中にホームランかよーッ!、そりゃないぜセニョール、セニョリータァァーッ!」

 

ハブホームランて日本語で何ていうの?」

 

アワフキ本塁打だよ!。チッキショー、1点リードかぁ~。ソロで良かった」

 

ハブ「アレ、キャッチャーの前にあるのが本塁ベースじゃないの?」

 

アワフキ「そうだよ」

 

ハブホームランて外野席に飛び込んでるよね、このスローモーションだと。外野席にも本塁があるの?本塁打って。一体いくつあるの?」

 

アワフキ「あっはははは!。本塁まで回ってこられるから本塁打って意味だよ」

 

ハブ「さっき一塁打なのに三塁のランナーが本塁ベースまで戻って来てセーフだったよ。あの一塁打も本塁打なんだよね?」

 

アワフキ「違う違う ( 上から目線で )。打った打者と塁に出てる選手全員が

本塁を踏めるのが本塁打だよ。塁に選手がいない時はソロホームランだな」

 

4番打者がレフトヒット。レフトが球を遠くまで足蹴りしてしまい、

打者と2塁3塁ランナーも全員ホームへ帰還。

 

アワフキ「ヤッタアアアアアアアアアアーッ!」

 

ハブ「良かったねオジさん!本塁打が出て!」

 

アワフキ「ええーッ、違うよ、まあいいや。とにかくやったやったァーッ!」

 

ハブ投げるから投手受けるから受手。アレ?、捕手になっちゃうの?」

 

アワフキ「うん、キャッチャーだからね。キャッチは捕まえるって意味だからね」

 

ハブ「捕まえる…。球技は全てボールの捕まえ合いかぁ~。選手はみんなオマワリさんだね」

泡吹はトイレに立ち、洗い物する妻の脇を通る時、

 

「細代、オレやっぱ子供欲しくないワ」

「ええッ?」

 

泡吹がTV前に戻ると早速甥っ子が、

 

盗塁成功だって言ってたよ。あの選手、何を盗んだの?」

 

アワフキ「あっはっはっはっは!。それはピッチャーの目を盗んだ隙に、

ということだよ。盗み見るって感じだなあ」

 

ハブ「塁に出てる盗人捕まえられるのは捕手だけでしょ?。一、二塁手も三塁手も捕手じゃないもんね、野手っていうんでしょ?」

 

アワフキ盗人は人聞き悪いなあ~、お母さん、言葉遣い悪いって注意しないのか」

 

ハブ「オジさんの方こそ注意しなくっちゃダメなんだよ。

死の球だとか盗むだとか捕まえる手だとか、

まるで野蛮だよ!」

 

波浮彦 ( はぶひこ ) はプンプンしながら叔母の脇を通過する際、

 

「オジさん、野球のこと何にも分かんないのに

無意味に好きなだけじゃないのかなー」

 

 

 

◆写真タイトル / 東京ドーム球場

 

 

 

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中華天使の羽衣を食す / 四川餃子房にて

Title : ラム肉の黒コショウ炒め780円

 

 

本日は買い出しの日で午後外出。天候はまさしく初夏なだけに、運河沿いはテロリスト・ノーマスク・ジョギンガーが肉体の衰えを阻止すべく飛沫噴霧ヨタ走り。まるで無脊椎動物が風邪にペンラペンラあおられているような微笑ましい走りだ。

仮にあおられ走りのジョギンガーが感染者でも、今日は強烈紫外線。誰に感染させることも出来ず、おあいにくさまだ。

都民に緩み、といわれるだけあり、私も遂に本日、3月以来初の外食を決行。

四川餃子房、なる看板の前で駐輪。入口ドアが開いており、中が丸見え。テーブル間が2mは開いている。配慮アリアリで突撃。

おそらく、ヨンカワギョウザふさ、と読むのだと思うが確認はしていない。とにかく、餃子が売りなのだろうと、何種類かある中から、ごく普通に焼き餃子を二人前注文。6分で運ばれてきたのがコレ。

 

焼き餃子2人前350円×2

 

中華天使の羽根をまとっている?。ハゴロモとでも言えばいいのか。

 

 

単独餃子

会社から無理矢理テレワークで社員を引き裂くような皿とり。良いのか悪いのか分からぬまま弱弱しく食べ始める。が、次の瞬間、歯切れよく次なる注文。

 

 

五目チャーハン600円。

右側にオタマのようなものが見えるが、これは伏せられたスプーンなのであり、あまりに大き過ぎる。私が二口ほど食べた場所に私がスプーンを置いたように思う人も続出するかもしれないが、実はそうではなく、

驚いたことに、皿が運ばれてきた段階で、チャーハンは円形盛り上げの一角がナダレを起しており、偶然出来た皿の空白部分にウェイトレスがスプーンを置き、視覚的バランスを保ったのだ。

帰宅後ググッてみると、この店の料理はどれもこれも大盛りなのだそうだ。なぁる。それでスプーンも大さじ通り越しスプーン以上オタマ未満だったのか。と、頷きつつ付け合わせのスープをすする。

 

 

この店はサイト評価で★★★★。私的にも妥当であると思われる。味付けが辛いだの薄いだの、そういったものは個人差有り過ぎで客観性を欠く。あくまで私個人の嗜好で言うなら、

最後にオーダーしたラム肉の炒め物は辛くも薄くもなく丁度良く、チャーハンは薄く、スープは薄くなろうとする2歩手前で棒立ち、ギョーザは皮を味わうものだと聞いているので、その点から皮は味わい深く、中身の具材の記憶を全て消去してしまったほどである。

にしても、よんかわという苗字はこれまで聞いたことがなかった。よんかわさん、御馳走になりました。

 

ピエロ恐怖症 / 強迫観念の正体

Title : 悪運ピエロ捕獲ボット

 

 

「確かに “ ピエロ恐怖症 ” ってよく聞くようになったな。ピエロが恐いって言うヤツの気持ちも分かるよ。漠然とだけど、オレだってピエロが恐い感じする時あるし…。まあ、日本より海外の方がピエロって身近な存在なんだろうから、恐怖症まで出来上がっちゃうのも分かる様な気がする」

「まあね。ピエロ恐怖症の話になると、大体引き合いに出されるのが映画IT(イット / スティーブンキング原作)に出てくるオッカナイ何とかってピエロだよね。恐ッそろしいキバ剥き出しでね、いかにも悪魔の化身だって分かり易いもんねー」

「ピエロは宮廷のお抱えだったんだってな、中世ヨーロパの。皆知ってる話だけど、ひとつ謎があるとオレは睨んでるんだ」

「ナゾ?。ピエロの涙マーク化粧のこと言ってる?。アレは…」

「そんなメルヘンチックな話じゃないよ。お前、変だと思ったことないのか?。中世の道化師、つまりピエロはだよ、サーカスのクラウンでも同じ様なもんなんだが、何で白塗り化粧をしなければならないのかってことだよ。誰ァれもそのことについて疑問を感じないのはナゼなんだ?。白塗り化粧なんてそもそも道化に必要ないんだよ。全く」

「でもパントマイマーだって顔を白塗りにしてるじゃないの」

「道化師の流れでな。だけど、よく考えて見ろ。人を笑わせるのに白塗りなんて必要じゃないぞ。素顔のままで大丈夫なはずだ。日本の漫才師、コメディアンだって必要としてないしな。そうだろ?」

「素顔だと面白い顔じゃない奴は人を笑わせにくいからじゃない?」

「確かにそうだな。だったら化粧じゃなくて仮面を付ければいいだけの話だよ。イタリアみたいに歴史的マスカレード華やかなりし、でいいよ。自分でヘタクソなベタ塗りメイクするより手間が省けるし、人を笑わせる百面相を仮面で作ればいいだけの話。熟練した職人がな」

「日本の能面みたいにってことぉ~?。それも有りだとは思うけど、歌舞伎は化粧だよねッ?。化粧で人格を表現してるよね?」

「そーだな。はっきり言って歌舞伎恐怖症ってないんだよ。オレが言いたいのはソコなんだな。能面恐怖症ってないんだぜ」

「ないけどスッゴク恐いお面あるよ、能面の翁(おきな)とか。日頃ほとんど目にすることないから、恐いってこと、あんまり話題にならないだけって気がする」

「分かるよ、その通り。でもピエロは歌舞伎と違い、化粧で人格を演じ分けたりしないんだよ。ただただ滑稽でひょうきんなメイクってだけだ、どのピエロもな。それなら仮面の方がもっともっと人を笑わせるのに効果があると思うゾ」

「ちょっと待ってよ。何が言いたいんだか分かんないよ」

「人々を笑わせるフリして、実はだ。本当の目的は人を怖がらせるためのメイクだったんだ、ピエロって奴らはな。宮廷もグルだったかもしれないな。走り回って、すっ転んで、汗ビッショリかいて、メイク崩れまくりだ。アイラインは黒い涙筋、真っ赤な口紅は顔中こすれて血まみれ、髪もザンバラ。これで子供が本当に笑い転げると思うか」

「うーん……。そう言われれば……」

「むしろ不気味で恐ろしいんだよ。だからピエロのお面被った銀行強盗は恐ろしいんだよ。ハリウッド映画でよく見るだろ?」

「ああ、そうだね。ピエロの化粧の恐ろしさが、今度はピエロの仮面で倍加されちゃってるのかあ…」

「そう。ゾンビ恐怖症なんて存在しないんだよ。だってゾンビ自体、最初っから恐ろしい存在なんだから。ゾンビは誰だって恐ろしい。だからイチイチ恐怖症なんて付ける必要ないんだよ」

「なるほどお。楽しくて愉快なお友達なのに正体は怪物、って妄想抱かせる要素があるからピエロ恐怖症になるってことかあ…」

「その通り」

2人は席を立ち、議員宿舎から国会審議へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

激辛カレーで汗だく!/ 化粧台無し!

 

 

 

「神戸多礼(こうべだれ。経理課2部OL。独身)さん、良かったら今度、激辛カレーの店行かない?」

「今うちの部署で話題になってる高速ラジャ(激辛カレー専門店)のこと?」

「そうだよ。何か信濃多良(しなのだら。営業1部OL。独身)さんに聞いたんだけど、結構辛いのイケるって話じゃない?。ボクもそうだからさ、どうかなって」

「彼女、ホントにイケる口なんて言い回し使ったんですか」

「あ、いや違う。ボクの受け止め方。彼女は、どっちかっていうと好きだと思うって言っただけ。ゴメン。気分害しちゃった?」

「私の顔にそう書いてあるって顔してますね、何だか。心見透かすヒトって恐いな。私のこと、辛口なヒトって吹聴しないで下さいね(笑)」

「あはは。しないしない、面白いヒトなんだなあ神戸多礼さんて。で、どうかな。食べに行ってみる?。5段階火炎放射カレー、チャレンジしちゃう?」

「それより明日のお昼、食堂でおウドン頼んで、それに七味の瓶丸ごと1本かけて食べてみません?。挑戦するんだったら私、持ってきますけど」

「ええっ。どういうこと(笑)。ちょっと意味分からないんだけど(笑)」

「意味分からないって…。火炎放射くらい辛いのが食べたいんだったら、わざわざ高いお店に行かなくても食堂でいいですよ。ウチにちょうど頂き物の本格七味があるんです。使い道ないんで、よろしかったら浜中旗振(はまなかはぶ。経理部係長。独身)さん試食して下さいな」

「うんっ?。…それってボク1人が食べるってこと?。神戸多礼さんは?」

「食べませんよおお…(少憤怒笑)。それが食べられる人って握り寿司のシャリの上に5センチくらいの厚さでワサビ乗っけて食べられるヒトってことじゃないですか。ワタシそんなの食べたら鼻血止まらないと思いますよ」

「よく分からない話になってるような気がする(笑)。ウドンじゃなくてカレーを食べに行く話だったよね(笑)」

「食堂、カレーうどんもやってますよ」

「でもカレーもやってるよね(少憤慨笑)。ウドンにかける訳は?、あははは」

「普通、七味っておウドンにかけません?。カレーの方ですか」

「なんか…。普通にカレーの店に行こうって話だったんだけど、ははっ」

「カレーだけに強い辛さを押し付けるの変ですよ。激辛カレーもいいですけど私達は世界に誇れる日本食があるんですから、おウドンや握りで激辛を試さないのは片手落ちなんじゃないかって。それが出来て初めて、フツーにカレーを食べに行けるんですよ、きっと。…思いません?。激辛日本食を無視がフツーなわけないって」

「ワサビもスパイスなんだっけ…」

「さあ。私に言えるのは、ワサビに甘口、中辛、激辛なんてないってこと。でも量でそれを調節できるような気がします。カレーはどうなんですか。量で調整しているのか、香辛料の種類が増えるのか…。七味は七種類ですけど」

半年後、浜中旗振は大きく舵を切り方向転換、甘えん坊の信濃多良と電撃結婚した。

 

◆写真タイトル / 私のこと、どの程度好き?

 

 

時代の変選 / ジェネレーション・ギャップを埋めろ!

Title : クレーム専用ボット

 

 

「ええか里美、ネコに小判、ちゅうコトワザの意味はなァ~、その人には無用の物を上げても仕方がない、ちゅう意味なんやでぇ~」

7歳の孫に、TV番組中に出たコトワザの意味を教えている億蔵に向かって横やり入れる孫の万男(まんた、13歳)、

「違うよジーチャン!。今は飼い猫にも小さな判子を作って大金にもの言わせて銀行口座を開かせてるんだよ!。ネコに子判は必要なものなんだよ!」

「ええッ?。そりゃ本当か!。…じゃぁ…里美、無用の物ちゅう意味のコトワザじゃとな…ウウウム……馬の耳に念仏…これじゃな。似た意味を持つものは…」

「違うよジーチャン!、それ間違ってるよ!。殺処分目前のダービー馬が切羽詰まってレース前日にイヤホンつけて念仏聞かされるんだよジョッキーにサ!。それで馬は生きたいがために底力が出せるんじゃないか!。知らないのッ?! 」

「ええええッ!。まんた、お前はジーチャンを陥れようとしとるんじゃあるまいな?。……馬耳東風。これなら問題なく、無用な者に無用な…「違うよ!ジーチ

ャン!。馬の馬糞は東から吹く風に乗って運ばれて来るから、競馬場に入る人は風上から入場できる第二入場口へお回りくださいって言う意味だよ!、ホントに知らないの?、ボクをからかってるの!」

「いや……まさかそんなことになっとる…とは…。時の流れは恐ろしいのう…」

「じゃあボクが教えてあげるね。仏作って魂入れず。このコトワザの意味は?」

「肝心要(かなめ)のものが入っていなければ最悪ちゅう意味じゃろ~」

「ところが違うんだよ今は!。仏のフィギュアを買うでしょ!、中に内蔵する魂キットは買った人が色々なアプリを入れたいから、仏には最初からワザと魂入れないで販売してるんだよ!。魂だけは他のメーカーのを使いたいとかコダワリあるし、あと仏との互換性の問題もあるしサ!」

「………」

「釈迦に説法、もそうなんだよジーチャン!。昔と違って、今は簡単に日本語の説法をあらゆるインド語に翻訳するアプリがあるから問題なし!釈迦にも簡単っていう翻訳アプリのCM定番コピーなんだ!」

「……ノレンに腕押し……は、どう……」

「今はね、ノレンには触っちゃいけないんだよジーチャン!。細菌がついているか分かったもんじゃないんだから!。先生も言ってるよ、ノレンは押さないでくぐりましょうって!。細菌が落ちてくるかもしれないから、ただくぐるんじゃなくって防災頭巾を被りましょうって!」

「まんたは潔癖症か。嘘言っとるじゃろ。…………里美…。お兄ちゃんの言った事、信じられるか?、うん?」

「さんにん寄ればもんじゅの知恵」

「うん?、何といった里美!。三人分のマンジュウがチェアに?…どこの椅子じゃ!台所かッ!」

 

 

 

 

 

 

 

天災か人災か / 白菜か惣菜か / 天才か凡才か

Title : ナメラとラメナ

 

 

ナメラ彼岸花2019「ひとつ言っとくわ。コロナって天災?それとも人災?」

ラメナ悲願鼻2020「例えば食べてるケモノだとかサー、武漢の人らの生活習慣要素が媒介のきっかけなら人災?。それともケモノ自体がウィルス発生源なんだから人は関係ないってことで天災?」

ナメラ「ま、どっちにしても、天災は忘れた頃にやって来るって言うけど、今回の人災、忘れた頃っつーか、覚えたての今頃って感じで」

ラメナ「アア、なるほどね、とか知ったふうな口きくCMみたいに笑い者にされそうなきわどい口真似しちゃうけど(冷笑)。てか、何でモンスター親って芸能界情報通なの?。そういう価値観で生きてるってこと?」

ナメラ「だったらそのモンスター、極(キョク)時代遅れダンベ。日本のTV番組って全て時代遅れダン。島国って怖いよねー。ガンとして昔ながらのやり方変えないわよねー。

オッサンばっかのドラマだから色白ご子息イケメン王子総出演のハンリュードラマに女子が流れてんのに、未だに映画界ご都合の仲良しメンツ総出演だもの、ひどく興味深いわよ。

セミの抜け殻、ひょんなことから手にした時って、なんだかヌケガラしげしげ見てサー、アー、こんななんだーとか思うジャン。アレだわよ」

ラメナ「一つの国で高度成長が起きるのッて、後にも先にも1回コッキリって知ってたァ~ン?。二度とは起きないんだってサー。それ不都合な真実だから隠されてんねー。投資する気にブレーキかかりがちになるかんね。でっちあげのホラ話しないと」

ナメラ「でもそんなことばっかやってるとバベルの塔ん時みたいに神様の逆鱗(げきりん)に触れちゃうんでないの?。都民の意向無視して五輪開催決定してサー、経費も嘘つき膨満感にしてサー、今や開催危機の天変地異、ハンペンおいちぃ、なわけダン」

ラメナ「かもしんないけど日本人てバベルの塔が何たるかなんて知らんでしょ。食べるの塔と聞き間違えるだけっしょ、グルメ(グルのメンツの略)だから」

ナメラ「奨学金もらわないと大学入学出来ない家庭事情なのに何で予備校代を払えたのかって聞いてるんですけど。惣菜って言って複数オカズを連想させつつ、実は白菜のみってこと?」

ラメナ「白菜って英語でチャイニーズキャベツって言うんだぜ。これ教えると皆必ずヘー! って関心してくれんだよな」

ラメナ「へー!。アタシも言わせてもらうけどサー、天災と凡才は紙一重なんだわよ。英語だとどっちも同じ単語なのよー。差別発言出来るよーに日本語って比較の単語多いかんね。英語は天才凡才どっちも同じ単語。てことは言葉で差別出来ないよーに言語が出来てるってアリガタヤ節よ」

 

Title : 天才凡才二重人格ボット

 

「海外らしいな。日本のジグソーパズルは常にピースがひとつふたつ多いからな。七枚舌の七枚トカゲが日本人なんだ。言葉通りにとってはいけんのよ」

ナメラ「ピースか…。指でVサイン作って写真に写る、アレよね。アタシら女子の定番だけんど、勝利出来たためしがないからやってんだよウチラ。わかってくれんのかボケが」

ラメナ「ボケだよ。だったら何か?。凡才が天才に勝てると真顔で言う国なんだここは。それを『子供の気持ちを忘れないで生きる』って言うらしいぜ。そういうことだよ日本人は。常に、開き直りアジの開きが好物なんだよ明日も又」

「アーそれ解る解る!。明日って響きが好き」

大きな相撲 / フトコロの深さ

Title : 小者は大物を兼ねない

 

 

♪ 大きなノッポの古時計 おじいさんの時計~

大きな、は分かる。洋館の部屋の隅なんかで見たことある。多分、

小さなノッポの古時計、であるなら倒れやすい形状であることから、やはり砂時計を連想してしまうワタシ…。そういったわけで、

大相撲って一体何ですかネ。

力士の体格が大きいから、ついナニゲに相撲って聞き流してしまうのだが、まさか、大人の相撲だから相撲ってわけでもあるまいに。アー、アルマイニ、アルマーニ。

相撲、とはまさか言えません。それは分かる。耳的に迫力ないし、ノミでもマワシつけるのか、みたいに夢は膨らんでみたりはするが。

全部が大一番ってわけでもないんだから、タダ普通に、相撲、でいいのではないかなと思ってしまう。

アメリカのメジャーリーグを大リーグって日本人は呼ぶけど、それは規模が大きいから。相撲も部屋が多いから相撲なの?。グランドホテルのグランドなの?。グランド相撲ですかナ。人権意識低いから差し引き相撲、すなわち指相撲が妥当ではないか。

それた相撲なんて言っても、所詮コケオドシでしかないのだから。

 

Title : 「塩撒きゃウィルス死ぬんじゃないの~?。これ見てみ。勝利のV。どーよ」

 

コロナウィルス感染拡大阻止、今こそまさに正念場!と叫ばれる中、相撲協会は今日の時点でまだトーナメント開催を保留にしている。他のスポーツイベントや文化イベントが次々中止、延期になる中、目立つ目立つ。

GOサイン出たら、やっぱ “ パンデミック場所 ” とか言うんですかネ。

 

時代遅れはなはだしい角界常識はこれまでサンザン取り沙汰されてきたが、今回はヒト味違う。

高齢者ほどコロナウィルスのダメージが大きい。大相撲観戦者は高齢者が多い。観戦者が感染者になるか否か、理事達はイチバチの賭けに揺れているのだろう。

要はカネ。興行収入。

フトコロのきさ見たり。祝儀袋満杯のためのフトコロの深さだったのネ。で、

相撲か。ナットクだ。

身の潔白 / サイクリングで花粉症 / かかる花の粉は払わねばならぬ

Title : 花粉で目が曇るMAN

 

 

身の潔白。

白身魚の料理のこと。フライが代表的である。

身の潔白をはらす。

白身魚は淡泊ではあるがハラスは脂っこいものの淡泊質が豊富なことで知られる。

 

プロポーズされ受けるかどうか真剣に考える。

女子も短刀を懐に忍ばせていた時代の話だろうから、江戸時代大政奉還以前の話だろうか。

 

にっちもさっちもいかない。

ドンづまりな状態を指すこの言葉、何故、世界的に有名なジャズマン、ルイアームストロングは

サッチモ

と改名したのだろうか。また、ニッチモは誰で、彼との関係はどうなっているのだろう。

 

パラリンピック選手発掘の可能性を関係各位にアンケートってTVでやってたけど、ホントにやるべきアンケートは今年の五輪開催すべきか否か。国民の総意と確信してるならやってみるべき。なんでしないのかネ。キチンとしたアンケートもとらずに〇〇は国民的アイドル、なんて嘘っぱち同様、国民総意、ってことにしておけば、悪いわね、これからもヨロシクね、

♪ これからも いい感じ~

Title : 春子ファルコン来たァーッ!

 

昨日サイクリングで30km走行したのがたたり、今日は起床後激しい眼の痒みで七転八倒中。なわけで、このような記事を投稿し自虐的気分に浸るのであった。