1⃣ 投稿記事未使用写真2点。上タイトル、キビレ。下、メタ・イシモチ。
ネコは唯我独尊、気ままで自由。だけど自分1人じゃ乗り越えられないことも…。どうしよう。どうしたらいい?…。見てよ、あの立ちつくす後ろ姿!。だけどアレって、もしかしたらボク?…。それとも、キミ?。
Title : エレベーターの亡霊さん達
「肩透かしを食らっちまったんだねえ、オマイさん(笑)」
「おうよ、たまげたわいなァ~。ガキの時分にガッコでな、歌ァ習ろうたわけよ歌ッ。♪ 手の平を太陽に 透かしてみれば~ ♪ ってなもんよ。まさか肩まで透けて見えるたあ、流石にこのオレも思わなんだ。大した発達してはりまッせー、近頃の進歩ゆーもんは」
「何言うてはりますのん。お札(紙幣)の透かしは今に始まったことやないやないのん。おかしなこと言わはるお人やわあ~(笑)。平家の亡霊に耳ちぎられはった耳なし芳一の話、知ってはりますやろ~?(笑)。偉いお坊様に、ありがたいお経を全身に書いてもらいなはったんやろ?。せやから現れた平家の落人には芳一の姿は見えなんだ。お経の字ィの力で見えなんだ~ゆう話やろ~?」
「そやそや思い出したワ!。ウッカリ耳にだけお経書くのを忘れてもうたんやったな!。せやけど取返しつかん話ッちゅーことやでホンマの話がな。平家に耳だけ見えたんや。あれ、透けてたんかいなァ!。耳、全部見えてたんと違はりますの?~」
「手ぇの平も、肩も、透けて見えるんやろ?。ほしたら耳かて透けて見えとるに決まっとるやないの~、あんじょう分かったってや」
「透明人間てあるやんか。な?。体が全部見えんちゅーやつ。な?。あれな、透けて明るいて書くやん?。あれ、明るいトコだけで透けてんの?。暗いトコやったら透けへんの?。あら?、暗いとこやったら透けてのうても見えへんちゅー話やでしかし。あ、分かた!。明るいとこやと、多少は見えてんねん!、全然見えへんのとチャウチャウ!(爆)、すこぉぉ…し見えてんのよアレ。透けてんのよ」
「オマイさん、ワテ今ふと思うたんやし。何やろ…。暗いとこおるん透けたお人は、透暗人間、言わはりますのん?。何やおかしいなあ…」
「どっちにしたって関係あらへん。いッくら透けようともなあ、こっちが力持ってりゃエエの。分かるか。こっちがきちぃ~んと見透かす力持ってりゃええの。ただそれだけの話やで、しかし」
「平家のお人らは見透かす力、よう持たんかった言うんかえ~?」
「平家の場合はなッ、自分らが怨霊になって透けとんのや。透けてるんが芳一んこと見透かしてもやで、透かしと透かしで二重否定になってまうんや。見えへん見えへん、もう金輪際見えへんのッ!」
「もうエエわ」
失礼しましたぁ~
◆写真タイトル / 明白に紫陽花
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Title : 喜怒哀楽は飛んで行く。ピヨピヨ。
これまで一連の亜万田ボードを見て諸君も薄々気づき始めたように、上記ボードもまた、それらの事柄にダメ押しする驚愕の恐るべき内容である。我々はこれらの喜怒哀楽について長きに渡り苦しめられてきた。もううんざりだ振り回されるのは。そう痛感している御同輩も少なからずだと思う。喜びも怒りも、全てこのツマミをつまんでオッポリ出す、つまみ出すことが実にたやすく出来るものだったのだ。
ほがらかなピクニックの際、ジャムパンにアリが乗っているのを見た経験はおアリだろうか。座した自身の持つジャムパンにまで登頂成功し、挙句ジャムに後ろ足取られ必死の脚振りをしているアリ。これらを、いともたやすくツマみ捨てた経験が1度や2度ならずともおアリではないだろうか。
喜びに浸っていると突然誰かに冷水を浴びせかけられ意気消沈してしまう、という苦い経験。その時、その者はアナタの “ 喜 ” のツマミ、インデックスをつまみ上げ、アナタの “ 喜 ” を放り投げたということなのである。これを油断大敵と人は言う。ツマミは無防備なのだ。
「スマホとかケータイ出来て、誰でも何処でもすぐさま写真の時代になりましたもんねえ~。動画とかも撮れちゃうし、世界中の人に見てもらえるし、ホントいい時代になったと思います」サワニコフェ(さわやかニコニコ・フェイスの略)で上司のルッコにお茶を入れる秘書のラッコ。
「ホントホント。ちょっと前までオーケストラの中に、トロンボーン奏者の代わりに小象が混じり込んでてパオーッて声上げてても誰も気が付かなかったのにねえ~。いい時代だわ。ものによってはTVより情報早い時あるもんね」と口紅をティッシュで押さえながら切れ長の目を光らすルッコ。
「あの……。小象は観客席からは、見えなかったん、ですかね……」
「見えたら騒ぎになるじゃないのォォ…。何言ってるのよォォォ…」
「お茶どうぞ。あ、さっきの話なんですけど、今、インスタントカメラが流行ってるらしいですよ。アレ、失敗しても削除出来ないからソレが面白いみたいですね、今の人達には。時代は繰り返すってことでしょうかね(愛想笑)」
「そうねえ…。優れた殺虫剤が開発されても、ノミ除去は結局、洗面器に水を張って、お酒入れて、一晩中明かりで照らしとくわけじゃないのォォォ…。ノミが飛び込んで溺れ死ぬって、ノミ何考えてるのかしらァァァ…。ノミだけに飲んべえ?、ハハハ。アッハッハッハッ!。ちょっとこれ何、すごく可笑しいわアハハハハ!」
「そうですねえ~。私もゴキブリ対策でホウ酸ダンゴ作ったクチなんで分かります。とどのつまりは昔の知恵はバカにならないってことですよね。新しければいいものじゃないっていうか…」
「テープレコーダーも人気だっていうじゃないのォォォォ…。アナログが珍しすぎちゃって、でしょォォォォ?。飽きたらコッチ、また飽きて戻りの繰り返し」
「ルッコさんも、こないだ離婚したダンナさんとバッタリ出会って焼けポックンに火が付いたって大騒ぎしてましたもんね(面白い返答を期待する笑)」
「そほよォォォォ…。“ 女房、分かれてみればイイ女 ” って外国の教訓にもあるじゃないのォォ、全くそうみたいだったわネェェェ…。そのうち人工衛星にも飽きて、お正月のタコ上げのタコで月に行こうとする時がくるわよNASAもォ」
「そうかと思えば、更にさらに進化も開発も止まりませんよね。いつかルッコさんも口紅は手描きじゃなくってスタンプ押すだけの時代になると思います。実は私、自分で唇の型を取って合成樹脂で固めたやつで毎朝スタンプしてるんです口紅」
「自分にキスマークしてるのアナタ……。恐いヒトねェェェ…」
◆写真タイトル / 夢の競演
★当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。
その路をどこまでも 真っすぐに歩いてゆけば 答が分かる
幸福認証にそう言われ 他に代案もなかったから 歩き始めた
誰の姿もない 行き交わないのは好都合 挨拶の緊張がない
左右に 高い高い灰色の壁 見上げれば空も曇天
壁と空の境界が 分からない でも大丈夫
空を見上げるのは 1日に 1度きりだから
この路は裏路地のようで 袋小路のようで 引き返したくなる
幸福認証に言われたので 引き返さないだけ
歩き始めて小一時間 自分の着衣の色柄が 薄くなって 色抜け
そんな気がしたけど 大丈夫 そんなはずは ないから
進む 進む 進む 歩く 歩く 歩く 音楽聴きながらが 良かった
バッグがないから 仕方ないけど
おや どうしてバッグがないのだろう いつもの肩掛けは
歩き疲れ始めた頃 良かった ここで行き止まり
うすうす袋小路の気がしていたよ とにかく飽きてしまった
答がないと確認出来たから 無駄とは言えず とりあえず納得
そうと分かれば 引き返そう 長居は無用 さっさとね
戻る 戻る 戻る 帰る 帰る 帰る
いくら速度を速めても ペースダウン ペースダウン 疲れてるから?
もどかしいな 思うようにならないのは いつものことだけど
始発点が見えてきた ああ 幸福認証が現れた 近づいて来る 来る 来る
ごくろうさま
ご苦労様 どうだった? 随分といいようだね すっきりしないでしょう?
答えようと 返事をしようと思ったけど 急にシラけて言うのをやめた
なかなか いいぞ 答えるのを踏みとどまるだなんて 確かに随分といい
今度はこちらの番だ 思うところへ行ける 選んで行ける
幸福認証は別れ際
認証されました と言った
何が? 何を?
まさか幸福? 行きどまっただけなのに? もしやして儀式だった?
おまじない? さっきの 進む がダウンロード? だったらいいな
夕暮れ 誰ひとり居ない 車も自転車もない おや いま気がついた
音がしないよ 音がない 色もないよ どうした?
すごくついてる 人が来た 人が来た どうしてなのか聞いてみよ
あの、
「行きどまった へ行ったでしょ」
え 行きました 今も戻ってきたばかり どうして分かりました?
「だって うつむきっぱなしで 歩いてるじゃないか アンタ」
言っちゃったよオイ 何だ失礼なやつ 話がまるで見えないよ
誰かまた来る 男か女か不思議と分からない だけど聞かなくちゃ
あのう、
「行き止まりは アナタでしょ」
あ 袋小路でした 確かに どうして分かりました?
「だって誰とも目を合わせないで 進んでるじゃないの アナタ」
いなくなっちゃったよエエエ? 何てやつだ おかしくないか
目を合わせないのはエチケット 暗黙の了解なんだ 知らないのか
向こうからまた来る 今度は顔上げて 目を見て 聞いてやる
3度目の正直だ 同じ手に乗って たまるか
あの、
「幸福認証されたんでしょう(笑)。ボクもこないだ、されたんですよ」
「え。どういうことですか」
「え?。…だってキミ、目を見て、顔上げて、ボクと話してるじゃないですか」
◆写真タイトル / 歌を聴いている
★ネコならエッセイ / 当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。
小学2年生の夏休み。道端で近所の顔見知りお兄ちゃん達3人とバッタリ。向こうもボクに一目置いている。生まれながらのザリガニ・ハンターであると。小学5年生といえば立派な大人。そんな者達にクチボソ釣りに連れてってやろうかと誘われたからサア大変!。
こッ、このボクが一緒に?!。行く行く行く!、何処行くの?、クチボソってどんな魚?!、大人の仲間入りをした小猿は有頂天、菜の花周りを飛び交うモンシロチョウさながら、お兄ちゃん達の周りをモンキーチョウ。
なんかよく知らないがバスに乗って小一時間。訳分からぬ間に、ウチの近所よりもっと田舎の風景の中に降りた。バス賃タダだった(ホントはお兄ちゃんがボクのを支払っていた)。
平野みたいなとこで山が周りにあんまりない。田んぼ横の流れがない川に沿って少し歩く。草がこんもり柔らかくて沈みながら歩く。1回だけ片っぽのズック脱げちゃったや。
「ここで釣ろう」と親分のお兄ちゃんが言ったもんだから、皆それぞれバッグを下ろして釣りの準備を始めた。
「ボクのも(釣り竿)ある?」「あるわけないだろ」
クチボソ早く見たい。フナとどう違うかな?。もっと大きいか小さいか、色はどうかな?。ワクワクする。暑い。汗たらたら出る。
待っても待ってもチッとも釣れない。お兄ちゃん達は不機嫌な顔をしてアグラ座り。皆デコチンに汗玉が一杯吹き出ている。
あんまりにも退屈だからボクはぷらぷら歩き出した。ザリガニ、カエルでも居ないかな。見つかったら最後だと思え。ククク。
オオッ!。湯のようにぬるい緑色した池の水面、大きな大きなウシガエルのオタマジャクシが、暑さでやられたか夢遊病のようにふらふらふらぁ~と川底から垂直に上がってきて、ポッ、と水面の空気を吸って、再びふらふらふらぁ~っと川底に戻ってゆく!。ボクは足音忍ばせ小走りにお兄ちゃん達の元へ取って返し、
「ねえねえ、網貸してッ」「何。何すんだ」「オタマジャクシ」
「釣りしてんだぞ。魚が逃げちゃうだろ」「うんとアッチ」
網を片手、転がるように取って返す。「待ってろ!許さないからな」
何をどう許さないのか自分にさえ分からないが、とにかくそんな気持ち。身を屈ませ、さっきの奴だか他の奴だか分からないが、とにかく此処で待ち伏せす…アッ!、もう来たあーッ!!
ジャブァーッ!!
限界ギリギリまで身を乗り出していた小猿は全身横一直線で宙を横ッ飛び、シュートを阻止せんとするゴールキーパーさながら、そのままドブオン、と川に全身沈んで見せた。
プァッハアーッ!!。
瞬時に襲った地獄の戦慄!、は次の瞬間、アリャ「何だ~、これ」
水深はボクの首元までしかない。こんな浅かったか!。しかも、全身が夏の暑さにウダっていたので水に浸かって肌が心地よすぎ!。ひゃああ~気持ちいい。川からお兄ちゃん達の方を見やると、皆お地蔵様のように並んで座って全然動かない。ククク。何にも釣れてないみたい。陽炎が立ちのぼり、哀れな釣り小僧達のダルマ大師ぶりがゆらゆら揺れている。
「何しちょんのボク、ほら、早く上がってき、ほらほら」
真っ黒に日焼けこんがり焼けの痩せたオジイチャンが手を伸ばしている。誰?。ボクはオジイチャンの手を掴んで岸辺へ帰ってきた。
「何が入っちょんの」言われて網を見下ろすボク。オオ!何とオタマジャクシが1匹、真っ黄色のお腹を見せ気絶しているではないか!。
「オタマジャクシ。今獲ったの」「おうか!えかったの!(良かったな)」
ボクはオタマジャクシを入れる適当な何かを探してキョロキョロ。ない。仕方なくオタマを水が半分残っている上着のポケットに転がし入れる。
「フォッフォッフォッ!(満面笑)。ジイチャンが何か探してきちゃるけん、ここで待っとき」
すぐそばの木立の向こうからオジイチャンはすぐ戻って来た。手には泥のついた固いゴワゴワのビニール袋。
「これ、穴開いとらんから、これに入れな、ジイチャンが水入れちゃるな」
「ありがと」
ボクとオジイチャンはオタマジャクシの入ったビニール袋を日にかざしてみた。ううう~ん…。オタマジャクシは意識を取り戻したのか、ハッ!と息を飲み、体勢をあるべき姿勢に慌てて戻し、うろたえながら言った。「ドコでしょう此処!」
「オタマジャクシ好きなんか?」「うん。大好き」
オジイチャンはマっ黄色の歯を見せ、さも嬉しそうに笑った。
「何だジジイといるのか汚いッ。オイ、もう帰るぞッ」
いつのまにか、お兄ちゃんの1人が3メートルほど傍まで来ていて、そう言い放つとプイッとキビスを返してスタスタ言ってしまった。
「気いつけて帰りや」「うん。さよなら」
ボクもスタスタ戻る。お兄ちゃん達の姿がズンズン迫って来る。さっきのお兄ちゃんに向かって思わず大声で叫びたくなった。
「汚いのはオマエだ!」
それは声にならなかった。勇気がなかった。意気地なしのサル。
ボクは言ったことにしてうつむき、オジイチャンの方を振り返った。うつむいて向こうへ歩いてゆくオジイチャンの後ろ姿も、ボクとおんなじ、ションボリして見えた。
◆写真タイトル / 一期一会(いちごいちえ)
★当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。
この記事は専門的な子供教育の話ではありません。
記事のテーマは子供の愛教育です。
愛教育?、それならウチはたっぷり愛情注いで育ててるから大丈夫。それは涙ぐむ程ステキなママ。ステキなパパ。だけどそれは親が子を愛し慈しむ(いつくしむ)本能愛教育。母性本能教育。父性本能教育。それが子育てに最も重要で重大なものなのは周知の事実。
ここで言う愛教育とは、お母さんとお父さんが我が子に与えた(る)愛情を、その子の全身に注入した純度の高い愛情を、どうすれば子供の体内でより一層増殖させ、全神経の末端にまで行き渡らせることが出来るのか、の教育のことです。教育と聞くと、凄く仰々しくって大層なものに聞こえてしますが、全然そんなもんじゃ~ありません。
漬物ヌカ床の維持管理って大変じゃないでしょ?。毎日ヌカ床サンにちょっとした手助けをしてあげるだけ。チョチョイとかき混ぜる、チョコッとヌカを足してみる、とかね。でも、そのチョコチョコがヌカ床の存続を左右してしまいますよね。ヌカ床のお大根、キュウリはヌカ床の子供です。そしてヌカ床はアナタの子供。しょっぱい子供で完成するのか、サッパリ味で完成するのか、それは食べ手にとってはイの一番に重大なこと。食べ手は社会、アナタの子供が愛する異性。
子供を漬物と一緒にするな~?。例えと同一は全然違います。
さて本題。今回は愛教育のほんのほんのヒントだけを紹介します。ヒントだけで十分です。ヒッジョ-ッに上から目線に聞こえてますか?。誰かが誰かに真剣に何かを伝えようとする時、それを上から目線と呼ぶのは、それを聞きたくない、が本当の理由。相手は立っているのにアナタだけが座っているから上から目線になってしまっているだけのこと。相手とマジメに話したいなら、アナタはきっと立ち上がるはず。立ち上がれば
ほら、もう上から目線はなくなった。同一の水平線目線。気持ちいぃ~。
日本が生んだ最大の漫画家手塚治虫氏作品、御存じ “ 鉄腕アトム ” のエピソードの中に “ 地上最大のロボット ” があります。近年、浦沢直樹氏がリメイクし絶賛の嵐を呼びましたが大人向けにクリエイトしたものですので、子供が理解しやすい手塚作品の方がストレート。見た事のないママ、パパはユーチューブで是非見て下さいね。
自身の偉大さを全世界に知らしめるべく世界最強のロボットを完成させた大富豪(元某国国王)。彼の目的は、いずれ劣らぬ世界最強と名高き7台のロボットの破壊。自身所有の殺人ロボットであるプルートウが圧倒的勝利を収めればそれは証明される。
ボクが最も注目するのはエプシロンという女性ロボット。彼女は孤児達の世話をしながら暮らしている。殺戮マシーンではなく心優しきロボットのエプシロンを何故、大富豪は最強のロボットと見なしたのか、ということなのです。
結局、彼女はプルートウに破壊され海底に沈んでゆきます。戦いはアッケないものでした。権力の権化でもなければ強さを誇示するわけでもない一台のロボットの死。残された子供達は?。最強でない真逆な者など語るなかれ。
何故、エプシロンは狙われたの?。どうしてエプシロンは強いって勘違いされちゃったの?。
自らの疑問に子供が答えられるようになった時、それが愛教育のひとつの成果。何度も何度も読み聞かせする本の中に、ぜひぜひ “ 地上最強のロボット ” を。
◆写真タイトル / 私は世界
★当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。
「いよいよ幼少期から英語授業。グローバル化時代を実感するわよね」
「何をバカな。言葉のグローバル化なら日本はとっくに取り入れてるぞ」
「え。とっくに?。ア、分かった。いわゆる日本語英語ってやつでしょ」
「英語だけじゃないぞ。有名なとこではアンニュイにアバンチュールにアバンギャルド、フィアンセ、どれもフランス語だしイデオロギーはドイツ語。エスプリだのノスタルジーだのもフランス語だっけか」
「意識したことないけど色んな国の言葉カジッてんのねえ」
「もとより日本は、言葉なんて種々雑多デタラメにグローバル化してるんだゾ。例えば、ピンからキリまでのピンとキリはポルトガル語だし、雑誌をマガジンていうだろ。だけどこれ英語じゃないんだぞ。アラビア語のマクゼンてのが語源なんだ。一体どっから引っ張ってきたんだって話だぞ」
「英語じゃないの?。マクゼンがアラビアの本だなんてねえ」
「マクゼンはアラビア語で貯蔵所って意味だ。それを書庫になぞらえて無理矢理マガジンて言葉にしちゃったんだよ日本人がさ。力技一本なんだぞ」
「そういや有名な中心街とかをメッカって言ったりするもんね。これもアラビア語なの?」
「そういうこと。ニュースでデマを流す、のデマはドイツ語のデマゴギの頭を取っただけだしな。チンプンカンプンは中国語、ていうか、中国人の名前だな。オテンバ娘のオテンバはオランダ語、じゃじや馬ってのと同じ意味だぞ」
「へえ、さすが豆知識オタク。アタシなんかそんなの何語でもどうでもいいわ。皆が使ってるんなら、もう日本語よ。そーでしょ」
「まあな。お前はこないだ官民能力差の調べ物で官能小説を買おうとしただろ。アレは全然違う小説なんだぞ。官民のことなんて書いてないんだからな、買って読んでたら大変なことになってたと思うぞ」
「またその話かァ!。どうだっていいのよそんなこと!。言葉なんて適当なとこがあるってアンタいつも言ってるでしょーが」
「アア、それそれ。話ついでに言うとだな、田舎って漢字、田が入るだろ。田舎には田んぼがあるから当然なんだけどな、町にも田を入れてるんだぞ。街には土を重ねて盛ってるぞ。コンクリートだらけなのにハテ如何にだ。どーなってる」
「アラほんとね。何か裏に深い意味でも隠されてるのかしらねえ。こないだアンタ言ってたでしょ。パステルカラーの淡い色って。
淡という字には似つかわしくない炎と言う字が入ってるって。女が淡い服を着ているのは、外見を装っているだけで、内心恋心は炎のように煮えたぎってるって。アタシ、妙に頭に残っちゃったわ。アラ、この人もそうなのかしらって、道行く人をいちいち色眼鏡で見る様になっちゃったんだから」
「ははは、そうか。でも漢字の裏の意味は大事なんだぞ、忍者には」
「忍者にはね」
「変な口調はよせ。…いいか、手で押すというのも変なんだ。手に甲と書く。普通、手の甲で物を押すか?。普通は手の平で押すと思うがどうでしょう」
「ウラメシヤ~の幽霊の手つきなら、手の甲で無理なく押すんじゃない?」
「オマエは漢字が幽霊のことを考慮して作られていると言うのか」
「何でもあり得るんじゃない?、こうなったら」
「あっそう。最後にオマエ向きの漢字の裏を教えてやろう。秘密という漢字をよく見ろ。秘という字には必ずというのが入ってるだろう。密という字にも必ずという字が入ってるだろう。ここまで執拗に念押しをしてるんだ、必ず必ず秘密だと」
「そして、念押ししてるのは幽霊ね。手の甲で押してるんだから…。ねえねえ、幽霊の秘密って意味深よね!。一体どんな秘密なのかしら」
◆写真タイトル / アイデンティティー
★ネコならエッセイ / 当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。
Title : 「オレもググッてみた。回転寿司と落下寿司の違い。
難しくてサッパ分かんねー」
「それがさァ、何と何とアイツ、とんだ一杯食わせ者だったんだよ」
「部長、お得意様からオゴってもらったんですか!。そ、そんなァ…こっちが接待しなくちゃいけないのにィ~」
「とにかく騙された。取引は中止だ中止!。オレが帰り際にオタクとは金輪際お付き合いは致しませんって言ったら、アイツ何て言いやがったと思う?。
金輪際とはどういう意味ですか、金の輪のキワって何のことですか、
今後お付き合いしません、とは違う意味ですよね、だってよ!。
キレそうになったね」
「それはそれは。で、金輪際って結局どういう語源だったんですか、部長のことだから早速ググッたんでしょ?」
「ああ、ググッた。即な。即時な。ところが解説読んでもサッパリ意味が解らなかった。オレには難解すぎて全くついていけない」
「はあ。でも意味は分かって使ってるんでしょ?」
「ああ。……何となくな。ググッたことはないが、ホラあれだ、何となくニュアンスだよ、フィーリング」
「そんないい加減な。意味もよく解らないで使うなんてよくありませんよ。もう使わないと誓って下さいよ」
「分かった。確かにな。金輪際使わない」
「でも、解説を読んでも聞いても、分からないってこと、結構ありますよね世の中。こちら側の力量が試される解説っていうか。相手を選ぶ解説」
「下準備の必要性を痛感するな。例えば野球解説.普通によく分かるけど、アレも野球のルール知らない人が初めて聞いたらチンプンカンプンだろうし」
「部長。チンプンカンプンてどういう語源ですか」
「オオオオ!、また出ちゃったか!確かにそうだ。今ググッてみよう。何て出てくるか楽しみだ!」カチャカチャカチャ…。
結構長い沈黙
「分かるか……」「分かるような分からない…ような……。それこそ解説見てもチンプンカンプンですね…。うーん、これも相手を選ぶ解説ですかね」
「そういうことになるな。だとするとコレもウカツには使えない要注意指定語になるな。
恐ろしいことだ、取引先にどういう意味ですかと聞かれたら返答出来ない。
いい加減なヤツだと思われてしまいかねない」
「部長。今 、ウカツと言いましたね。ウカツってどういう意味なんですか」
「またか…。指摘されるとなあ…。ニュアンスで使ってるんだよなコレも」
「ググッてみましょう」カチャカチャカチャ…。
さっきよりは短い沈黙
「駄目だ。少し解るような気もするが本質を掴んだとは言えない。何てことだ、言葉ってこんなに難しいものだったのか。
自分の言葉に責任を持てと日頃からゲキ飛ばしてるオレだが…段々自身がなくなってきたな」
「ゲキってどういう漢字を充てるんですか」
「分かったよ。今ググるから」
「檄。こういう漢字だったんですねえ。部長、この漢字ですけど、見覚えありますか。今までに見た記憶ありますか」
「ない」
セミが熱中症を恐れ葉陰に引きこもる壮絶真夏日、中元手配で百貨店に出かけた母と弟。ひとり留守番居残りは小3のボク。うだる暑さに同伴拒絶、白いふにゃふにゃランニングに紺色半ズボンの軟弱ボク。
2人が出かけて程なく、ジュースを飲もうと台所へ立つ。ビーンビーンビーンという軽量プロペラの回転音に驚き、窓際右上を見上げるとアブラゼミがクモの糸に捕まりモガく羽音だったと知る。それにしても暑い…。熱い…。思わずクラつき、両腕垂直伸ばしで流しの縁(へり)にすがりつく。小麦色の腕は油を引いたようにネラつき、うつむく額からはポタリポタリと汗が規則的に落下。汗でジワつく瞼をそっと開くと、眼下の洗面器には僅かな残り水。窓から鈍く差し込む陽光を受けて反射する溜まり水に、小さなアリが一匹、ポツンと浮いている。
「表面張力…。表面張力で浮いているアリ…」
そう呟きながらガシャンと冷蔵庫を開け中を覗き込む。期待した冷気の洗礼は顔に無し。驚いたことにジュースも無し。
「眠い…」
ボクはひょろひょろと、風になびくことの滅多にないトコロテンのように、両腕を無意味に振りながら自室に戻り、すぐさま畳の上に崩れ落ちた。
「眠い。寝る……」
傍らの扇風機がナマ温い空気をかき回し、ボクの前髪を変に震わせるから、湧き上がった痒みに腹を立てたボクは狂ったようにその辺りを掻きむしった。直後、爆睡。深海1000メートルほどの深さにまで落下。
突如、仰天覚醒(意識を取り戻す)!。生涯初の金縛りが始まっている!! (後日それが金縛りだったと知る)。畳上、仰向け大の字、全く身体を動かせない異様で異常な事態!。胸を圧し潰される感覚に恐怖が全身を駆け巡る!。薄茶色の天井がハッキリと見える。点在するコゲ茶色のフシひとつひとつもハッキリ見える。
ボッ、ボクの上に誰かがまたがっている!!、重い重い!!、ぐえええ圧し潰される、だッ、誰か助け…ぐえへへへえええええ、息が、息が出来ないよう!!
これは夢か、と確認しようとして止める。夢でないことは火を見るより明らか。その時突然気が付く。ゆっくりと天井全体が楕円形を描きながら時計逆回りに回転しているではないか!!。しかも茶色いはずの天井は完全に重苦しい鉛色に転換していて、ボクに向かってゆっくり下降したり上昇したりを繰り返している!!。天井の動きを認識したその瞬間、髪の毛が逆立つ様な戦慄が全身に走った!!。
誰か居る!!。ボクの足指のすぐ先に、全身真っ黒な誰かが立っている!!。大人の大きさがある!!。ボクは顔を起こし、勇気をもってソレを確認しようとした。が、顔がもたげられない!!。それでも見ようと歯を食いしばるも無駄な抵抗、全身に冷たい脂汗がドッと吹き出す!!。ボクに一体何をするつもりなんだ?!。幽霊!!、妖怪?!。恐怖のあまり汗みどろの左瞼が激しくケイレンし続けていることに今気づく。一体何がどうなっているんだよおーッ!!。
重い重いく苦しい、圧し潰される!!、死ぬぅぅぅぅぅぅーッ!!。
まだそこに居る!!。視界に黒い塊が見える!!。動いているような動いていないような……、でッ、でも、アレがアソコに居るということは、もう1人がボクに乗っかっているということなの?!、でも圧し潰そうとしてる奴の姿は全然見えてはいない!!。あまりの異様な感覚に激しい吐き気を覚える。どれくらい経ったのか、2~3分だろう多分。全身の力を振り絞り、絶叫して助けを呼ぶことにする。せーの、「xxxxxxxxxxxxxx!!!!!!!!」
こここここ、声が、ぐえ、でッ、出ないぃぃぃぃーッ。
パチッ、と両目が見開かれる。
ハレ?。何だこれ。寝てた?。大の字姿で畳に寝転んだまま天井を確認する。回転してない。色もあるべきままの色。両肘で半身を起こし恐る恐る足先を見る。フスマがあるだけ。誰も居ない。
キョトンとする。夢?。いいや違う、絶対違う、違う、違う、全身に残るこのリアル感、実体験したナマナマしさが全神経に残っている。ボクはうつろな面持ちで、冷え切った冷や汗にベトつく半身を、ゆっくりけだるく起こしてみた。背中だけナマ温かく気持ちが悪い。
ボクは家族には話さず、翌日友達数人にこの忌まわしき体験を話してみた。もちろん、全然サッパリあの感覚をこれっぽっちも伝えられないモドカシサがある。
「同じ体験した奴、ホントに居ないの?」
みんな首を振り、大した関心も示さず、そんなことより遊びに行こう、だった。
金縛りを経験した人は結構いると思う。そう聞いている。睡眠時に起こる現象に過ぎず、霊魂だとか幽霊だとか、そんなことではない、と学者さん達。
そうなのかなあ…。以来、ボクは一度も体験してはいない。良かったっス。もう二度とゴメンであります。霊魂でも睡眠時の反射運動でも。
◆写真タイトル / ガーリックトーストに乗っかったポテトサラダ
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