Title : 売る虎7
ウルトラセブンどころか、ウルトライレブンに至るまで、嘘と裏切りの24時間営業エセ・ヒーロー。
いい気分とは、人を踏み台にする至福感。
中央のやり口に日本中の系列店舗はお怒りながら、民衆側からすれば、しょせん同じ穴のスムージーだな、のひとくくり。
十把一絡げ(じっぱひとからげ。色々な物を無理にひとくくりにしてしまうこと)は世の掟。
酒を大量にくらい完全酩酊、大虎(おおとら)。何年にも渡る悪行三昧こそ、常軌を逸した売る虎(ウルトラ)。
それが可能になったのは社会のモラルハザードの崩壊。
セブンイレブンに社会的制裁、すなわち不買運動、という消費者ひとりひとりの気概の欠如。抗議がないに等しい小規模なものならば組織安泰、痛くもかゆくもないどころか、これでいいのだ、というお墨付きさえもらったに等しい厚顔無恥。
ようするに、ブラック企業は脆弱(ぜいじゃく)な世論が作る、の法則典型。
セブンイレブンほどの大胆不敵なノーガード戦略、ちょっと珍し過ぎる、などと言っている場合ではない。珍しい現象がアッと言う間に常識に固定化してしまうのが日本という国なのだ。
自分に直接被害がないのなら、現状、関係なしのヒトゴト。
この日本人スローガンはお目出度い。目立たぬところではシッカリ間接被害、それに気づかず第三者スタンス。
知らぬが仏
などというコトワザなどとっくに形骸化。
知らぬが花よ
などという決め台詞もとっくに忘却の彼方。
今や、知っているか否かは、お得情報のみに限られ、隠されたお得でない損情報には気が付きもしない。損情報というオマケがゼロで、初めて本物のお得情報。
損要素で得要素が相殺される。これがヤリクチ。損して得取れ、とは違い過ぎる残念なカラクリ。