呼び名のニュアンス / ネーミングで全てが決まる

Title : 銀河ネコか、宇宙ネコか

 

 

日本人は言葉のニュアンスにこだわる。いや、こだわっていた。かつては。

今は、それ程気にしない。言葉の響きからイメージを掻き立てる、という様なことに誰も関心を持たなくなった感さえある。

そんな事にこだわるのはウザイのかもしれない。ステキな響きなんていらない、別にウツクシクなくていいしー、かもしれない。

でも、やはり、日本人にはコケオドシ的なハッタリ・ネーミングは未だに通用していて面白い。例えば、

名作映画とされた『風と共に去りぬ』。タイトルを『風と共に去る』にするとトタンに三流映画の香り。「風立ちぬ」が「風が立った」もご同様。

「飛ぶが如く」と「飛ぶみたいに」では?。文学的表現と呼ぶべきか、こけおどしと見るべきか。

「天下人(てんかびと)」と「殿様で1番」じゃあねぇ…。

 

マリリンモンローの『お気に召すまま』が『好きにして』だったら?。だって現題の As You Like It 、丁寧表現てわけじゃないもんネ。

『アナと雪の女王』が『アナと女王』だったらヒット率はかなり落ちる。イントネーション、ゴロの良さがガクンと落ちてしまい、日本人は急速に関心が萎える。肩透かしを食らった感さえある。

 

ヒマワリで有名な画家ゴッホのホントの発音は “ ゴー ” なんだけど、それでいい?。

ショパンを日本人が得意なローマ字読みにしちゃったら “ チョピン ” だけど、ホントにそれにする?。

“ ティファニーで朝食を ” が “ ティファヌー ” でもロマンティックに酔える?。日本人はニホン人、ニッポン人。

 

日本人をごまかしケムに撒くのは結構カンタンだと思えてくる。コロコロ変わる日本の政党のネーミングしかり。