Title : ソバをすするタコは割と3割ソバを食べるが割に合わないことも多く割りばしを怒りにまかせて放り投げてしまう事も、って何だよこのタイトル全部読んだ人達が驚いちゃうじゃないの、でも割愛は致しません
「ええか豆坊。ジーチャンから行くでぇ。……細々と、生きる」
「ソーメンとして生きる!」
「シャッシャッシャッーッ!(爆)。ええで、ええで、薬味は?」
「ソーメンだからボクはいいや。そしたら次ボク。太く短く生きる」
「うどん!、あああ、あと、ホウトウッ!」
「ウドン正解。……ほうとう?。放蕩息子のこと?」
「シャッシャッシャッシャアアアーッ!! (大爆)。豆坊は小学3年生で放蕩息子なんち言葉、どこで覚えたんじゃぁ~ッ?!」
「エッ!、知らないのオジイチャン。竹本さんトコの祐樹さんが親の預金勝手に解約して女と一緒に愛の逃避行したんだよ。どうしてオジイチャンだけ知らないんだろ!。パパもママもどうしてオジイチャンに話してないんだろ!」
「まあエエて、エエて、そんな話は。ほしたら次いくでぇ、ええか。ひれ伏して生きる」
「エッ。ひれ伏して生きるって言った?。ひれ伏す…ひれ伏す…」
「カーン!(鐘の音)。10秒たったで、シャッシャッシャッ!。答えはキシメン」
「アッ!そっかぁぁーッ!やられたぁーッ(笑)。ひれ伏すと平べったくなるもんね。……ボクはバツ1つと…。つけた(ノートに)。じゃボク。中途半端にガテン系で生きてはいるが女子にはモテる」
「ガテンケイってどういう意味かオジイチャン分からんでぇ~」
「力仕事系だよ」
「力仕事 K ?。Kって何の力なんじゃ。あそこに、うちの傍のコンビニ……サークル何とか。あそこで働いとる人か。豆坊の知り合いか」
「ヒャー(笑)。じゃあ言い直す。中途半端に固くて女子にモテる」
「それがオジイチャンじゃった…グ…」急にこみあげる涙を右手の握りこぶしでハッシと押さえる橋方鉄治。
「違うよオジイチャンッ!、答えはアルデンテ、アルデンテだよッ、オジイチャンじゃないよ!どうしたの泣いたりして!」
「ちゅッ、ちゅうううと、はんッ、半端で、で、頑固で女子にモテるのでノボセ上がっチもうて、ヒクククッ!オジイチャンは親が取っておいてくれたオジイチャンのッ、けけけけ結婚資金うォッ!、全部女遊びで使ってもうたんじゃヒイククッ!(嗚咽)、ほッ、…放蕩息子はオジイチャンなんじゃあああああーッ!」
唇を噛み、黙ったままウナだれ縁側で向かい合う祖父と孫。カミングアウトから約10分。傍らのカット・リンゴは真っ茶色。さっき迄、あんなに楽しそうにハシャいでいたというのに…。ようやく沈黙を破るかのように鉄治、
「豆坊はどんな生き方がええかのぅ~ (鼻をすする)」
「パンツのゴム紐にする」
「そ…その心はッ」
「食べれないから無くなんないし、腹くくって生きてくよ」