Title : 私を断罪せよ
モラルハザードなど知るかと涼し気に見せかけたニヒル顔で呟き、世界中がマイノリティー達の悲痛な叫びに混沌とする日々の中、虐待や貧困も知らず、ただ平凡な日々の退屈さだけに立腹し彼らと同調してみせる偽善者達よ、軽率で軽薄な自分達の新しい幼児価値観の台頭に舌鼓を打てばいい。嘲笑に値する幻覚とその幻想は、やがていつか、己の上に億の剣となって降りしきることだろう。
神を信じないのなら何故教会を怖れるのか。
私を断罪すればよい。人類の悲惨極まる歴史の足跡の先には、常にそれを修正した優れたリーダー達の痕跡が続く。
かつての賢明なるリーダーと人々達が汗と血で勝ち取った秩序に、周囲5メートルの世界に深く埋没する者達がどうしたら取って代われると言うのか。
正義を恥じ軽すぎる弱者の運命を盾に秩序を打ち砕く者達よ、隣人の苦しみに深く分け入り十二分に泣き狂ってから最善の道を探れ。これこそが正義だと確信し全精力を用いて隣人を救おうと動き始めた時においてのみ、初めて投げかけよう。君に。
悲しみへの理解と同調が本物なら、今こそ君はリーダーになれると。