Title : 充電みなぎりっ子
楽曲 ♪ 北国の春、で主人公は ♪ あの故郷に帰ろうかな…と呟く。
北島三郎の楽曲 ♪ 帰ろうかな、で作詞家の永六輔は主人公に、
♪ 帰ろうかな 帰るのよそうかな…と語らせる。
どちらの主人公も、私達リスナーに帰京出来ない何らかの事情を感じさせる。主人公の前向きな心持からは深刻な事態というわけでもなさそうで少々安堵する。
加藤和彦と北山修の ♪ ぼくを呼ぶ故郷、では、故郷やあの子の声が帰っておいでよと呼んでいると歌われる。だが、この楽曲にも帰ったという事実はない。
実際に帰郷した場合と、帰らず遠方から望郷を夢見るのとでは故郷の美しさ、大切さの感じ方に大きな開きがあるように思える。
見果てぬ夢。
映画『大脱走』では脱走に失敗した米軍士官が仲間にこう囁く。
「脱走より、脱走の為のトンネルを掘っていた時が私にとって最も充実した時だった」と。(正確なセリフではありません)。
プロセス…。
血液型Aは結果よりプロセスを重んじ、O型はどんなにプロセスが優れていても結果が出せなければNOだという。B型はその時々の気分でプロセス重視だったり結果重視だったり。AB型は時にA、時にBと複雑。
なぁ~どと血液型占いの本には書いてある。マジ?。
いずれにせよ人間の空想は現実を遥かに上回ることが多い。その正体とは何だろう。期待、願望、怖れ、不安…。
空想。想像。幻想。それが希薄になる時、私達は空虚な溜息をつく。