title : 海水面を浮遊中の揚げ玉
昨日の原因不明干潮現象の要因が判明したとして本日午前11時、気性庁が緊急会見を開いた。
昨日午後1時は大潮、満潮時瀬戸内海の海面は通常2m上昇するはずが、実際には干潮時海面を4mも下回る異常現象が起き、海水浴客の間で騒ぎとなっていた。海面の異常に最初気づき気性庁に連絡した富岡真澄さん(漁師)は次の様に語る。
「人間ドッグから戻り自分が犬人間ではない診察結果に安心していたところ、自宅二階から見える浜の水面が完全に干上がっていることに気づきました。普段は白浪が浜に打ち寄せ美しいのですが、その時は小型のセミクジラがアグラ座りしている後ろ姿がハッキリ見えたんです。まるで砂漠の黒いラクダがアグラをかいている様に見えて、心底恐ろしかったです」
この特異現象の原因だが、気性庁の説明によると今夏の異常気温により全国で熱中症患者が続出、報道などで熱中症予防には水分摂取だけでなく塩分を摂取するよう呼びかけが周知徹底したことにより、海水浴観光客らが泳ぎながら海水を頻繁に摂取、その結果海面が異常低下するほどの海水が飲み干されたのではないかとのこと。
昨日は瀬戸内海全域に海水浴客が約2000万人ほど出ており、海の家のかき氷イチゴ味なども開店から僅か7時間で全て売り切れるほどだったと言う。
気性庁はこの異常気温が今後も続くとして全国の海水浴客が出入りする繁華街を中心に海水飲料摂取を控えるようチラシを配り呼びかけている。
朝陽新聞先天性人語日曜版より抜粋