Title : メジナ
釣り人が期待するのは大漁旗。すなわち入れ食いの爆釣であります。狙う魚種なら何でも、退屈することなく自分が納竿するまで釣れ続け、アドレナリン全開のまま意気揚々と帰宅したいのです。「こんなに釣っちゃって誰が食べるっていうのよ!」「冷凍して少しずつ食べていけばいいだろー」だの「今からご近所さんに配ってくるよー」などという羽目になろうとも、爆釣状況に遭遇したが最後、自力で釣りを止めることなど最早無理、制御不能な心理状態!。それが釣り、これだから釣り、というものなのです。誰の言葉か忘れてしまいましたが、外国の有名な言葉に次のようなものがありました。“ 一生、幸せでいたければ釣りをしなさい ” 。
当然のことながら釣り人の関心は、いつ爆釣になるか、ということになります。これを予測することは大変難しいです。海の劇的環境変化の影響を受けてある魚種が大量発生した場合などは、予想もへったくれもなく釣れて釣れて釣れまくる、ということになります。
初心者でも面白いように釣れる、というお祭り騒ぎになります。その経験を通じて釣りの醍醐味、楽しさを覚え、別の魚種を釣ろうとしたら全くさっぱり釣れず首を傾げた、などという話をよく聞きます。何の苦労もなく誰でも簡単に次々と連れてしまうのであれば、釣りはそんなに面白いものではありません。