サヨリストより黒鯛

 

 

 

ここ2~3年前から、ボクの釣り座でも突然サヨリが釣れるようになりました。サヨリなど全く縁がないと思っていただけに相当ビックリです。近年のシリヤケイカブームといい、やはりこれも異常気象だとか海の環境の劇的変化が原因でしょうか。喜んでばかりはいられませんね。

釣り上げたサヨリを調べてみると、センニンサヨリが正式名称ということでした。写真で見ていた口先の赤色長楊枝、固いかどうか1度触ってみたかった!と試してみるに固くもなく柔らかくもなく…。

堤防から1~2メートル辺りの水面にサヨリの群れが見えている状態はいささか戸惑いましたよ。姿が見えている魚は絶対に釣れない、がボクの経験値でしたから。信じられないほど小さくて細い鍼(ハリ)なんですねえ、サヨリ仕掛けのソレは。鍼に解凍アミブロック(プランクトンのエビをレンガ状に圧縮したもの)のエビを4~5匹付けるのですが、エビがフニャフニャで付けにくいこと甚だし!。イライラする程です。

「これじゃソッと海面に落としただけでハリから取れてしまうんじゃないですかね」と隣で高見の見物決め込むオジイチャンにボヤいてみせたところ「大丈夫だようー。エビが取れたってハリに1~2匹残ってれば釣れるようー」と余裕の笑み。この方は去年この場所で大きなサヨリをツヌケ(2ケタ)爆釣したとのこと。ベテランが言うからには、とポチャッ。たちまちサヨリの群れが右往左往、次の瞬間、軽くククククッと引き有り!。

サッと竿を上げるとピチピチ躍動しながらサヨリが上がってきました。手早く外してバケツにポチョン。人生初、サヨリストになっちゃいそうだなと興奮気味で第2投。再び群れが右往左往。でも空振り。次も空振り。なんてこったい、エサ付いてんのかね全く!。 “サヨリストより黒鯛” の続きを読む