大相撲アラカルト / 一目で分かる大相撲

Title : 大相撲ボット

 

 

 

「私ね、アナタがお相撲に詳しいって言うからチョット聞いてみたいんだけど、いいかしら?。ガーデニングの手を止めて聞いて下さる?」

「ええ、構わないわよ何かしら。私の育てたこれらの美しい花々のように、どうぞアナタの質問を私の花壇で開花させて頂戴な」

 

「ありがたいわ。奥様のその謙虚な姿勢、本当に頭が下がるわ。それで早速なんですけれど、世間様で “ 目は口ほどに物を言う ” って言いますわよねえ…。

お相撲さんは立ち合いの時に、気迫のこもった鋭い眼光でにらみ合うじゃありませんか。

目と目を合わせてる訳だけれど、あの時、目は口ほどに物を言ってるのかしら、もし言ってたら立ち合い前に自分の取り組む作戦がバレてしまうんじゃなないかと思って、昨日なんかヒヤヒヤしてTV観てましたのよ、心臓に悪いわ」

 

「ああら、そんなつまらないお話だったの、とってもつまらないわ私。単純明快な答えを差し上げてよ。

力士の代わりに土俵周りの親方達が “ 物言い ” をつけるのよ。これで土俵上のお相撲さん達は自分の作戦を相手に読まれずに済むわ」

 

「そうだったの、流石奥様ねえ!、感服したわ私。目は脳の一部だから目を見れば本心が分かってしまう。だから見抜かれないように親方達がそれを肩代わりしている。ということでしたのね。ほとほと感心致しました(笑)。

感心ついでにお聞きしますけど “ 衣服の乱れは生活の乱れ ” って言いますでしょ?。取り組みのお相撲さんって衣服と呼べるのは回しだけじゃありません?。

よく激しい取り組みで回しが緩んだりして行司さんが取り組みを中断させて直させてますけれど、ああいう風に回しが緩む力士って、やっぱり生活が乱れてるってことで宜しいのかしら。行司さんて風紀係も兼ねている、ということで問題ないの?」

 

「問題ないと思いますわ。やはり回しが緩まないよう、万全の気合いで勝負に臨んで欲しいものですわよ。ホラ、見て頂戴な、このたわわに実った立派なトマトを。これを眺めていると自分のたゆまざる努力の結実を見ている気がしますの」

 

「ええ、ええ、そうでしょうとも。ゴメンなさいね、渾身のガーデニングのお邪魔をしてしまって(笑)。でも最後にもうひとつだけ(笑)。“ 部屋を見ればその人自身が分かる ” って言われてますわよね?。奥様は全ての相撲部屋の親方達、その指導によって育てられる力士1人1人のことが、やっぱりよく分かるの?」

 

「そうですわね。だいたい分かると思えますわね」

 

「立派だわ奥様…。こういったコトワザって、“ 相撲甚句 ” で歌われていたものが世間に広まったものなのかしら。ジンクってコトワザという意味でしょう?」

「全然違うと思いますわ」

 

Title : ITドスコイ