Title : I say goodbye to love
アリラトス-O惑星のニジリパ惑星人達は地球上の人類を駆逐すべき外来種と認定、西暦2023年人類滅亡ウィルスを赤道直下に噴霧した。
幸いなことに、地下に潜ったウィルス抗体保持生存者35623人の中に3人のITボット製造師がいた。彼らは、この5年の間、地上のユーカリを解毒し食物を自分達に提供し続けた最後のロボットであるコアランを改造し、銀河系唯一の移住先チーマまで飛行可能な大型ロケットの調達を彼女に託した。
コアランは2度と戻っては来なかった。彼女は見捨てられ追い出されたと勘違いしてしまったからだ。製造師達は子供をあやしたことのない独身者ばかりで、子供への愛情表現の類を彼女に一切示さなかった。
コアランは心密かに自分は人間の女の子になる資格があると信じていて、そして裏切られたと誤認した。